デジタル大辞泉
「枢」の意味・読み・例文・類語
と‐ぼそ【▽枢】
《「戸臍」の意》
1 開き口を回転させるため、戸口の上下の框に設けた穴。
2 戸。扉。
「庵の―を打叩けば」〈竜渓・経国美談〉
くろろ【▽枢】
「くるる」の音変化。
「赤小豆餅搗けど搗かねど外よりも―は後へ明きにしものを」〈仮・仁勢物語・上〉
くる【▽枢】
「くるる(枢)」に同じ。
「群玉の―にくぎ鎖し固めとし妹が心は動くなめかも」〈万・四三九〇〉
くるる【▽枢】
1 開き戸を開閉するため、扉の回転軸の上下に設けた心棒の突起。また、その突起を上下の枠のくぼみに入れて戸が回転するようにした仕掛け。
2 戸締まりのため、戸の桟から敷居に差し込む止め木。また、その仕掛け。おとし。
と‐まら【▽枢】
《「と」は戸、「まら」は男根の意》開き戸の上下にある突き出た部分。とぼそにはめて戸を支え、開閉の軸とする。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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くるる【枢】
- 〘 名詞 〙
- ① 扉の端の上下にある突出部。また、これを穴に入れて扉が回転するようになっているところ。とぼそ。とまら。
- [初出の実例]「納め殿のくるるの妻戸おしあけてけふ七夕にかす物やなに」(出典:広本拾玉集(1346)二)
- ② 戸締まりをするために、戸の桟(さん)から敷居に差しこんで栓をする木片。また、そのしかけ。おとし。くるりぎ。くるるぎ。猿(さる)。
- [初出の実例]「戸にかけ金なく、蔀(しとみ)にくるるもせず」(出典:浮世草子・新可笑記(1688)三)
- ③ 「くるるど(枢戸)」の略。
- [初出の実例]「冷汗(ひやあせ)流し漸(やうやう)這(はひ)出くるるのふしあな、しとみのすきまのぞけのぞけど」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)
と‐ぼそ【枢・扉】
- 〘 名詞 〙 ( 「戸臍(とぼそ)」の意 )
- ① 戸の梁(はり)と敷居とにあけた小さな穴。これに、枢(とまら)をさし入れて戸を開閉させる軸とする。
- [初出の実例]「戸斉廿四隻」(出典:正倉院文書‐造石山院所用度帳・天平宝字六年(762)閏一二月)
- [その他の文献]〔十巻本和名抄(934頃)〕
- ② ( ①から転じて ) 戸、扉(とびら)。また、戸口。
- [初出の実例]「若戸枢(とボソ)転(まは)らずは、皮を著くること聴す」(出典:小川本願経四分律平安初期点(810頃))
- 「おく山の松の戸ほそをまれに明てまだみぬ花のかほをみるかな」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若紫)
くろろ【枢】
- 〘 名詞 〙 ( 「くるる」の変化したもの )
- ① =くるる(枢)①
- [初出の実例]「戸にはくろろが干要ぞ」(出典:両足院本山谷抄(1500頃)一)
- ② =くるる(枢)②〔文明本節用集(室町中)〕
- [初出の実例]「めしあはせの戸に、くろろをおとし、用心時の自身番にも、人頼みするこそあれ」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)二)
くる【枢】
- 〘 名詞 〙
- ① =くるる(枢)①
- ② =くるるど(枢戸)
- [初出の実例]「むらたまの久留(クル)に釘刺し固めとし妹が心は揺(あよ)くなめかも」(出典:万葉集(8C後)二〇・四三九〇)
すう【枢】
- 〘 名詞 〙
- ① ひらき戸を開閉する軸となるところ。とぼそ。くるる。〔五国対照兵語字書(1881)〈西周〉〕
- ② かんじんなところ。かなめ。
- [初出の実例]「右転の腰、右転の枢、これ四維二極の方位の定る所以なり」(出典:暦象新書(1798‐1802)下)
- [その他の文献]〔史記‐范雎伝〕
と‐まら【枢】
- 〘 名詞 〙 ( 「と」は戸、「まら」は男根の意 ) 開き戸の框(かまち)の上下両端の突き出た部分。枢(とぼそ)にさし入れて、戸を支えて開閉の用をするもの。〔十巻本和名抄(934頃)〕
くるり【枢】
- 〘 名詞 〙 「くるる(枢)」の変化した語。〔運歩色葉(1548)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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「枢」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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