柳家小さん(3代)(読み)やなぎや こさん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

柳家小さん(3代) やなぎや-こさん

1857-1930 明治-昭和時代前期の落語家。
安政4年8月3日生まれ。常磐津(ときわず)の太夫から転じ,初代柳亭(のち談洲楼)燕枝(えんし),2代小さんらに入門。明治28年3代小さんをつぐ。夏目漱石をして「小さんは天才である」といわしめた名人。「らくだ」「うどんや」など上方落語を東京にうつした。昭和5年11月29日死去。74歳。江戸出身。本名は豊島銀之助。前名は柳亭燕花,柳家小三治。

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朝日日本歴史人物事典の解説

柳家小さん(3代)

没年:昭和5.11.29(1930)
生年:安政4.8.3(1857.9.20)
明治大正期の落語家。一橋家の家臣の子。本名豊島銀之助。はじめ家寿太夫の名で常磐津語りであったが,明治15,6(1882,83)年ごろ初代柳亭燕枝に入門して燕花を名乗る。一時4代目都々逸坊扇歌について都家歌太郎,21年2代目小さん門で柳家小三治,28年師名を譲られ3代目小さんとなる。訥々としたなかに巧まざる可笑しみを生む芸風で昭和初期まで柳派の中心的存在であった。夏目漱石も作中人物に「小さんは天才である」といわせている。「らくだ」「うどんや」「時そば」など上方噺を東京へ移した功績も大きい。門弟多数。<参考文献>「柳家小さん」(『新小説』1903年1月号)

(山本進)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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