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検断沙汰 ケンダンサタ

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デジタル大辞泉の解説

けんだん‐さた【検断沙汰】

中世の裁判制度で、謀反・強盗・殺害・放火・刈田狼藉(ろうぜき)など、刑事事件を扱うこと。また、その裁定に基づく処置。

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世界大百科事典 第2版の解説

けんだんざた【検断沙汰】

鎌倉幕府の刑事裁判鎌倉幕府は当初,当事者の身分によって管轄を分かち,1249年(建長1)には御家人訴訟専掌機関としての引付方を発足させたが,まもなく訴訟対象によって管轄を分かつ制度に改め,不動産訴訟を対象とする所務沙汰,動産および債権債務関係を扱う雑務沙汰と,検断沙汰の3系列に訴訟制度を編成した。幕府の訴訟制度を解説した《沙汰未練書》によると,検断沙汰の対象は,謀叛,夜討,強盗,窃盗,山賊,海賊,殺害,刃傷,放火,打擲,蹂躙,大袋,昼強盗,路次狼藉,追落,女捕,刈田,刈畠であり(大袋・追落は強盗の一種,刈田・刈畠は他人の田畠の作物を強奪する行為),おおむね現在の刑事事件に相当する。

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大辞林 第三版の解説

けんだんさた【検断沙汰】

中世、刑事事件の裁判。 → 所務沙汰雑務沙汰

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

検断沙汰
けんだんざた

鎌倉幕府の裁判制度の一つで、現在の刑事裁判に相当する。鎌倉幕府は当事者の身分によって裁判機関を定めていたが、13世紀末ごろから、所務(しょむ)沙汰(不動産訴訟)、雑務(ざつむ)沙汰(田畑売買・動産および債権関係の訴訟)、検断沙汰と訴訟対象によって区分し、引付方(ひきつけかた)、問注所、侍所(さむらいどころ)がそれぞれ担当した。六波羅(ろくはら)探題では検断方が担当し、九州諸国の守護もこれを管掌、また諸国守護も部分的に関与した。裁判は訴人(原告)が論人(ろんにん)(被告=犯科人)を特定して訴状を提出することから始まり、およそ所務沙汰と同様の手続で進行する。訴状には犯科人のほか、事件の内容と日時を明示する必要があり、挙証責任は訴人の側にあった。室町幕府では侍所が担当し、侍所沙汰といった。[羽下徳彦]

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