日本歴史地名大系 「楠葉牧」の解説
楠葉牧
くすはのまき
淀川沿いの
楠葉牧は代々の摂関家氏長者が伝領する殿下渡領の一つで、保元の乱のあと藤原忠通が氏長者になったとき、大和国佐保殿・備前国鹿田庄・越前国方上庄・河内国楠葉牧の四ヵ所を渡領として継承したが、そのさい楠葉牧が所属する摂関家上厩の別当として、家司前河内守高階資泰が任じられ、当牧を知行している(「兵範記」保元元年七月一九日条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報