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水駅 すいえき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水駅
すいえき

古代の交通制度のうち水路の駅をいう。陸上では,30里 (後世の4里,約 16km) ごとに駅をおき,馬を備え,国家の使者官人往来に奉仕させていた駅制があった (→駅伝制度 ) 。これに対し水路の駅を水駅と呼び,船2~4隻をおき,駅長陸路の駅と同じくおかれる規定であった。しかし,中国で唐代以来,南北交通に水運が大いに利用され,運河揚子江流域に 200ヵ所余に及ぶ水駅がおかれたのに対し,日本では水路そのものがあまり発達せず,実際におかれた水駅は数少なかった。

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デジタル大辞泉の解説

すい‐えき【水駅】

船着き場。水辺の宿駅。
みずうまや3

みず‐うまや〔みづ‐〕【水駅】

《「みづむまや」とも表記》
水辺の宿場。船路の宿場。すいえき。
街道の宿場。また、茶店。人が飲食したり馬に水を飲ませたりしたところからいう。
平安時代の男踏歌(おとことうか)で、踏歌の人々に簡略な接待をした所。すいえき。→飯駅(いいうまや)
簡略なもてなし。また、それをする所。
「昨夜(よべ)は、―をなむ、咎(とが)め聞こゆめりし」〈・竹河〉

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デジタル大辞泉プラスの解説

水駅

荒川洋治の詩集。1976年、第26回H氏賞受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

すいえき【水駅】

古代の駅伝制で船や水夫を配置した駅。みずうまや。中国では主要交通路上に黄河や揚子江のような大きな河川・運河・湖沼などがあるために,駅伝制の駅を設けるにあたっては,駅馬や駅丁を配置した陸路の駅のほかに,船と丁(水夫)を配置した水駅を設けて舟運を利用することとし,唐代では全国の陸駅1297に対して水駅は260,水陸兼用の駅は86に達した。律令時代の日本は駅伝制も唐にならい,水駅については〈閑繁(かんぱん)を量(はか)って,駅別に船四隻以下二隻以上を置け。

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大辞林 第三版の解説

すいえき【水駅】

船着き場。川岸の宿駅。みずうまや。

みずうまや【水駅】

すいえき(水駅) 」に同じ。
平安時代、正月15日の歌舞行事である男踏歌おとことうかで、踏歌の人々に酒と湯漬などだけの簡素な饗応をした所。
転じて、簡素な饗応だけを受ける立ち寄り先。 「こなたは-なりけれど、けはひにぎははしく/源氏 真木柱

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水駅
すいえき

律令制により設置された駅家(うまや)の一つ。養老厩牧令(きゅうもくりょう)水駅条では、水駅は馬を配置できない河川を上下する船の継ぎ場に設置され、交通量に応じて2隻から4隻の船を常置し、駅長と駅子を配置することが定められている。史料に見える水駅としては、10世紀前半の『延喜式』兵部省(ひょうぶしょう)諸国駅伝馬条にみえる出羽国の最上川沿いの野後(のじり)駅・避翼(さるはね)駅の伝馬船と佐芸(さき)駅の駅船、雄物川(おものがわ)沿いの白谷(しらや)駅の伝馬船だけである。しかし、9世紀前半に成立した政府の公式見解である『令義解(りょうのぎげ)』では「水陸兼送する駅には、船馬を並び置け」とし、「水陸兼送」の駅家も水駅と解している。このように船と馬を併置した水駅は全国各地に存在していたと考えることができる。[松原弘宣]
『松原弘宣著『日本古代水上交通史の研究』(1985・吉川弘文館) ▽坂本太郎著「上代駅制の研究」「古代の駅と道」(『坂本太郎著作集 第8巻』所収・1989・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の水駅の言及

【駅伝制】より

…交通制度も細かく整備され,その様子を詳しく知ることができる。唐制では駅は漢と同じく30里(約13.6km)ごとに置かれ,長安の都亭駅をはじめ全国で1639駅(うち水駅260,水陸両用86)が存在した。各駅はその重要度に応じて1等から6等のランクに分けられ,それぞれに60匹から8匹の駅馬と,それに応ずる駅夫が置かれ,駅舎は地方でみるべき豪壮なものであった。…

【水駅】より

…みずうまや。中国では主要交通路上に黄河や揚子江のような大きな河川・運河・湖沼などがあるために,駅伝制の駅を設けるにあたっては,駅馬や駅丁を配置した陸路の駅のほかに,船と丁(水夫)を配置した水駅を設けて舟運を利用することとし,唐代では全国の陸駅1297に対して水駅は260,水陸兼用の駅は86に達した。律令時代の日本は駅伝制も唐にならい,水駅については〈閑繁(かんぱん)を量(はか)って,駅別に船四隻以下二隻以上を置け。…

※「水駅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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