河童(文学)(読み)かっぱ

百科事典マイペディア 「河童(文学)」の意味・わかりやすい解説

河童(文学)【かっぱ】

芥川龍之介短編小説。1927年《改造》に発表。ある狂人の物語る体験談の形式で,河童の国の戯画的風景うちに,人間社会,また自身生活への嫌悪・絶望を風刺的に描く。自殺直前の作者の荒涼たる心象風景を見せた異色作。

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