法華堂・法花堂(読み)ほっけどう

精選版 日本国語大辞典 「法華堂・法花堂」の意味・読み・例文・類語

ほっけ‐どう ‥ダウ【法華堂・法花堂】

[1] 〘名〙 仏語。
法華三昧を修する堂。日本では最澄が東塔に設けて法華経の長講を行なったのをはじめとする。のち円仁が半行半坐三昧の行法を伝え、ここに普賢菩薩本尊として六根の罪障を懺悔し、以後これが恒例となった。法華三昧堂とも、半行半坐三昧堂ともいう。〔観智院本三宝絵(984)〕
皇家・貴顕の納骨堂納骨のために設けられた建物。
吾妻鏡‐建仁三年(1203)一〇月一三日「於法花堂。被故大将軍御追善
[2] 奈良市雑司町にある東大寺の堂舎の一つ。良弁(ろうべん)創建羂索(けんじゃく)堂にはじまる。正堂(本堂)は天平一九年(七四七)頃の創建。正治元年(一一九九)礼堂(らいどう)をつなぎ一棟となる。毎年旧暦の三月に法華会を修する。国宝。羂索堂(院)。三月堂。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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