泥縄(読み)ドロナワ

デジタル大辞泉 「泥縄」の意味・読み・例文・類語

どろ‐なわ〔‐なは〕【泥縄】

《「泥棒を捕らえて縄をなう」の意から》事がおこってからあわてて対策を立てたり準備をしたりすること。「泥縄の試験勉強」「泥縄式」
[類語]姑息一時しのぎその場逃れその場しのぎ当座逃れ当座しのぎ一時逃れ糊塗弥縫びほう弥縫策場当たり一夜漬け付け焼き刃苦し紛れ間に合わせ有り合わせけちみみっちいいじましいせせこましい狡辛こすからさもしい卑しいせこい陋劣ろうれつ低劣卑怯ひきょう狭量小量けつの穴が小さい

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精選版 日本国語大辞典 「泥縄」の意味・読み・例文・類語

どろ‐なわ‥なは【泥縄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 泥棒を捕えてから縄をなう意 ) 事が起こってからあわてて対応策を考えること。
    1. [初出の実例]「信濃は泥なわ式に建造された」(出典:現代日本技術史概説(1956)〈星野芳郎〉五)

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ことわざを知る辞典 「泥縄」の解説

泥縄

「泥棒を見て縄をう」の略。

[使用例] ぼくは、ようやくいささかの歴史を学ぶ気持ちをおこし、いわばドロナワ一夜漬けで、いくらか、東大事件のあらましを心得たけれども[野坂昭如*焼け跡闇市派宣言|1969]

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