姑息(読み)コソク

  • ×姑息

デジタル大辞泉の解説

[名・形動]《「姑」はしばらく、「息」は休むの意から》一時の間に合わせにすること。また、そのさま。一時のがれ。その場しのぎ。「姑息な手段をとる」「因循姑息
[補説]近年、「その場だけの間に合わせ」であることから、「ひきょうなさま、正々堂々と取り組まないさま」の意で用いられることがある。
文化庁が発表した平成22年度「国語に関する世論調査」では、「息な手段」を、「一時しのぎ」の意味で使う人が15.0パーセント、「ひきょうな」の意味で使う人が70.9パーセントという結果が出ている。
[派生]こそくさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

名 ・形動 [文] ナリ 
礼記檀弓上より。はしばらく、はやむ意
根本的に解決するのではなく、一時の間に合わせにする・こと(さま)。 -な手段 因循- 無事を喜び-に安んずるの心/経国美談 竜渓 現代では誤って卑怯ひきようであるという意味に使われることが多い
[派生] -さ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (形動) しばらくの間、息をつくこと。転じて、一時のまにあわせに物事をすること。また、そのさま。一時しのぎ。その場のがれ。
※翁問答(1650)上「子のねがひのままに育てぬるを、姑息(コソク)の愛と云」
※金色夜叉(1897‐98)〈尾崎紅葉〉後「一は期限内にだに返弁せば何事もあらじと姑息して」 〔礼記‐檀弓上第三〕
[語誌](1)「礼記」では、「君子」が「徳」をもって人を愛するのに対し、「細人」は「姑息」をもって人を愛するとしている。
(2)日本でも、近世に、「礼記」を受けて、儒教的な見地から否定的な語として用いられたが、一般に広く「一時のがれ」の意で用いられるようになるのは近世末からである。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

緊急事態宣言(感染症)

改正新型インフルエンザ等対策特別措置法(新型コロナウイルス特措法)に基づいて日本政府が発する布告。正式名称は「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」。新型インフルエンザなど(新型コロナウイルスの適用対象期...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

姑息の関連情報