デジタル大辞泉 「出来上る」の意味・読み・例文・類語 でき‐あが・る【出来上(が)る】 [動ラ五(四)]1 すっかりできる。完成する。仕上がる。「注文した服が―・る」2 生まれつく。本来そういうものとして成り立つ。「背のすらりとした撫肩の恰好よく―・った女で」〈漱石・吾輩は猫である〉3 酒を十分に飲んでいい気持ちに酔っている。「五合ばかり飲んですっかり―・っている」[類語](1)出来る・成る・成り立つ・仕上がる・仕上げる・固まる・成就・達成・大成・速成・適う・実現・完成・成立・出来しゅったい・樹立・確立・存立・打ち立てる・成功・奏功・上首尾・結実・開花・実を結ぶ・花開く・物になる・揃う・まとまる・済む・上がる・完了する・格好がつく・様になる・型にはまる・枠にはまる/(3)酔う・酔っ払う・酩酊めいていする・沈酔する・大酔たいすいする・泥酔する・乱酔する・飲まれる・虎とらになる・酒気を帯びる・微醺びくんを帯びる・酔い潰れる・ぐでんぐでん・べろべろ・べろんべろん・へべれけ・れろれろ・悪酔い・酔態・酒乱・酔眼・酔眼朦朧もうろう・酒焼け・ほろ酔い・生酔い・微酔・酔狂・酔歩・呂律ろれつが回らない・千鳥足・目が据わる・メートルを上げる・宿酔・二日酔い・酔いどれ・酔っ払い・大虎おおとら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「出来上る」の意味・読み・例文・類語 でき‐あが・る【出来上】 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙① すっかりできる。完成する。成就する。[初出の実例]「出来上る長柄に見世のかくれけり」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)一二)「成功(デキアガ)りし後にてもいと醜き廉多かるべし」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)② 生まれつく。[初出の実例]「背のすらりとした撫肩の恰好よく出来上った女で」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)③ 酒に酔ってすっかりいい気持になる。[初出の実例]「酒をすすめあい、〈略〉もう大分出来上っている」(出典:手鎖心中(1972)〈井上ひさし〉向島) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by