デジタル大辞泉 「れろれろ」の意味・読み・例文・類語 れろ‐れろ [副]1 舌がもつれ発音がはっきりできないさま。「泥酔してれろれろ言う」2 幼児をあやすのに、舌で上あごをはじいて出す音や、そのさまを表す語。「れろれろばあ」[形動]に同じ。「寒さに麻痺まひして舌がれろれろになる」[アクセント]はレロレロ、はレロレロ。[類語]酔う・酔っ払う・出来上がる・酩酊・沈酔・大酔たいすい・泥酔・乱酔・飲まれる・虎になる・酒気・微醺びくん・酔い潰れる・べろんべろん・ぐでんぐでん・べろべろ・へべれけ・悪酔い・酔態・酒乱・酔眼・酔眼朦朧もうろう・酒さか焼け・ほろ酔い・生酔い・微酔・酔狂・酔歩・呂律ろれつが回らない・千鳥足・目が据わる・メートルを上げる・宿酔・二日酔い・酔いどれ・酔っ払い・大虎おおとら 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「れろれろ」の意味・読み・例文・類語 れろ‐れろ [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① 舌がもつれて発音が不明瞭なさまを表わす語。[初出の実例]「舌が一寸ほどの厚さもあるかと思はれるやうな重くるしい調子で、レロレロとわけのわからぬことを呟く舅に」(出典:銀二郎の片腕(1917)〈里見弴〉)② 幼児をあやすのに、舌で上顎をはじいて音をたてるさまを表わす語。[初出の実例]「遼来々々(レロレロ) 止二小児泣一詞也」(出典:俳諧・反故集(1696)下)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① 酒の酔いや麻痺などで、舌がもつれて何を言っているのかよくわからないさま。[初出の実例]「ゆふれるはしくれろれろの小春哉〈政信〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一二)② 幼児の舌のよく回らないさま。転じて、その真似をして幼児をあやすさま。[初出の実例]「たるるよたれの糸の長日 青やきのみとり子おもふれろれろに〈季吟〉」(出典:俳諧・新続犬筑波集(1660)一)[ 3 ] 〘 名詞 〙① 酔ったりして舌がもつれ、はっきりものが言えないこと。また、幼児をあやすのに[ 一 ]②のようにすること。また、その人。[初出の実例]「れろれろをするや姫ももの酒のえひ〈季吟〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春二)② 嗽(うがい)をすること。[初出の実例]「ぬけにけり・れろれろをする葱(ねぶか)汁」(出典:雑俳・田みの笠(1700)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例