(読み)ヨウ

デジタル大辞泉 「洋」の意味・読み・例文・類語

よう【洋】[漢字項目]

[音]ヨウヤウ)(呉)(漢) [訓]なだ
学習漢字]3年
広く大きい海。「洋上遠洋海洋外洋極洋大洋渡洋南洋北洋大西洋太平洋
外国。世界の二大文化圏。「西洋東洋
西洋のこと。「洋画洋学洋楽洋行洋裁洋紙洋書洋食洋装洋品洋風洋服洋菓子和洋
大きく広がるさま。「洋洋茫洋ぼうよう
[名のり]うみ・きよ・なみ・ひろ・ひろし・み・わたる

よう〔ヤウ〕【洋】

東洋と西洋。特に、西洋。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「洋」の意味・読み・例文・類語

ようヤウ【洋】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 海の大きなもの。〔英和外交商業字彙(1900)〕 〔侯鯖録〕
    2. 東洋と西洋。特に、西洋。「和漢洋
      1. [初出の実例]「凡そ宇宙の間何物か洋に帰せざる」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初)
  2. [ 2 ] 〘 造語要素 〙 西洋、西洋風などの意を添える。「洋紙」「洋書」「洋服」「洋室」「洋館」など。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「洋」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 9画

[字音] ヨウ(ヤウ)・ショウ(シャウ)
[字訓] ひろい・あふれる・うみ

[説文解字]
[その他]

[字形] 形声
声符は羊(よう)。〔説文〕十一上に洋水を斉の水名とするが、〔爾雅、釈詁〕に「多きなり」とあり、水の洋洋たるをいう。洋にまた(祥)(しよう)の音があり、「湯湯(しやうしやう)」というのと同じ。

[訓義]
1. ひろい、ひろやか。
2. おおい、あふれる、さかん。
3. うみ、大波、大海、大洋。
4. 海外、外国。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕洋 ワク・タタフ・トク・オホユ・ユタカナリ/洋洋 ヤウヤウトタダヨフ 〔立〕洋 シヅカニ・タタフ・タダヨフ・ユタカ・トトフ・ワカセル・ワタ・ヒタタラス

[語系]
洋・揚・陽・jiangは同声。すべて汪洋として盛んなさまをいう。〔詩、衛風、氓〕「淇水湯湯(しやうしやう)として 車の帷裳を漸(ひた)す」の湯sjiangは、洋にもまたその声があり、通用する。

[熟語]
洋夷・洋・洋員・洋煙・洋火洋貨・洋画・洋海洋款・洋気・洋行・洋紙・洋商・洋人洋然・洋中洋泌洋普・洋兵洋務・洋面・洋薬・洋洋・洋輪・洋
[下接語]
遠洋・汪洋・海洋・開洋・外洋・洸洋・浩洋・洋・西洋・大洋・東洋・南洋・放洋・洋・望洋・滂洋・北洋・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android