津堂城山古墳(読み)つどうしろやまこふん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

津堂城山古墳
つどうしろやまこふん

大阪府藤井寺市津堂にある前方後円墳。全長約 200m,後円部の径約 125m,前方部の幅約 115mもある大きな古墳で,周濠土堤をめぐらしている。 1912年には長持形石棺を納めた竪穴式石室が発見された。石棺内に鏡,玉,刀剣,石室内に鏡,車輪石,刀,銅鏃巴形銅器などが発見された。

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百科事典マイペディアの解説

津堂城山古墳【つどうしろやまこふん】

大阪府藤井寺市津堂にある4世紀末―5世紀初の前方後円墳(史跡)。古市(ふるいち)古墳群の一つ。全長208m,周囲に濠,堤をめぐらす。葺石をもち,円筒埴輪,朝顔形埴輪のほか,衣蓋(きぬがさ)・翳(さしば)などの形象埴輪も出土している。主体部は長持形石棺を収めた,竪穴(たてあな)式石室で,銅鏡,管玉,車輪石などの副葬品が多く出土した。
→関連項目古市古墳群

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

津堂城山古墳
つどうしろやまこふん

古市(ふるいち)古墳群の北端、大阪府藤井寺市大字津堂に位置する古墳。同古墳群中の巨大古墳では築造年代がもっとも古く、4世紀末を下らない。中世には三好(みよし)氏の城郭に利用された。国指定史跡だが、後円部上段は宮内庁管理下にある。墳丘長208メートル、後円部径128メートル、前方部幅121メートル、周堀(しゅうぼり)が二重に巡り、墓域の広さは432メートル×352メートルに達する。くびれ部の両側に造り出しを伴うほか、前方部左右の内堀の中に方形の陪塚(ばいづか)があり、その斜面に水鳥形埴輪(はにわ)が置かれていた。そのほかにも形象埴輪、円筒埴輪が多数知られる。1909年(明治42)後円部で長持(ながもち)形石棺を納めた竪穴(たてあな)式石室が発見され、坪井正五郎らが調査を行った。棺内には朱が充満し、銅鏡8面以上、巴形(ともえがた)銅器、矩形(くけい)銅板、円形銅板、銅製弓弭(ゆはず)、矢筈(やはず)、櫛(くし)、車輪石、鍬形石(くわがたいし)、滑石製勾玉(まがたま)、管玉(くだたま)、臼玉(うすだま)、刀剣類多数、刀子(とうす)、短甲(たんこう)などが出土し、その一部が宮内庁に保管され、埴輪などの一部は大阪府と藤井寺市に保管されている。[石部正志]
『原島礼二・石部正志他著『巨大古墳と倭の五王』(1981・青木書店)』

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