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浙江財閥 セッコウザイバツ

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デジタル大辞泉の解説

せっこう‐ざいばつ〔セツカウ‐〕【×浙江財閥】

19世紀末から20世紀前半にかけて、上海を本拠に中国経済界を支配した浙江江蘇出身の資本家の一団。買弁資本として発足し、金融資本に発展、国民政府の経済的支柱となった。その中心となった蒋介石宋子文孔祥熙陳立夫四大家族とよばれた。

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百科事典マイペディアの解説

浙江財閥【せっこうざいばつ】

上海を拠点とした浙江・江蘇両省出身の金融資本家グループ。1927年蒋介石上海クーデタを支援,南京政府の一支柱となり中国経済に支配力を振るった官僚資本である四大家族の独占的地位確立につれて没落,第2次大戦中から戦後にかけて解体された。
→関連項目蒋介石新安商人南京国民政府四・一二クーデタ

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世界大百科事典 第2版の解説

せっこうざいばつ【浙江財閥 Zhè jiāng cái fá】

中国の財閥。20世紀初期から日中戦争開始前,開港都市上海において,主として浙江出身者の同郷結合を基盤に発展した銀行,銭荘その他の実業を営む資本家,商人およびその集団を総称する。彼らは,すでに1920年代以前から北京政府や北方系のグループに対抗して上海で独自の政治活動をしていたが,1927年蔣介石による北伐および南京国民政府の成立とともに政府公債の引受けによって国民政府経済政策財政政策への発言力を強めた。

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大辞林 第三版の解説

せっこうざいばつ【浙江財閥】

1920年代末から30年代後半にかけて上海を本拠に中国経済界を支配した浙江・江蘇出身者を中心とする資本家の一団。買弁資本として発生し金融資本に発展。27年の上海クーデター以後、国民党政権と密接に結びついて成長、蔣介石・宋子文・孔祥熙・陳立夫は四大家族と呼ばれた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

浙江財閥
せっこうざいばつ

19世紀末から1920年代にかけて、中国最大の貿易都市の上海(シャンハイ)において中国経済を支配していた浙江省(江蘇(こうそ)省を含めることもある)出身の金融業者・実業家の集団をさす。上海は南京(ナンキン)条約(1842)で開港して以来、中国最大の貿易都市に発展、諸外国の貿易商や銀行が進出して、やがて綿工業などの製造業も増加した。そのため、中国の古くからの金融業である銭荘(せんそう)も外国銀行か民族資本の銀行の系列下に入り、浙江財閥の系列下には中国銀行など「南四行」、金城銀行など「北四行」や各種の儲備(ちょび)銀行(企業への投資を目的とする新しい銀行)などがあった。華僑(かきょう)資本が相当量入っており、とくに東南アジア華僑の杜月笙(とげつしょう)などが有名である。蒋介石(しょうかいせき)が浙江財閥を基盤として1927年以降権力を掌握すると、四大(しだい)家族に吸収され、独自の集団ではなくなった。[加藤祐三]

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世界大百科事典内の浙江財閥の言及

【浙江[省]】より

…しかし,このようにして蓄積された富は,金融資本や産業資本に形を変え,上海を舞台に中国の経済を動かす大きな力となった。これを浙江財閥といい,蔣介石が勢力をもったのもこれを背景にしたからであった。
[浙江文化]
 このような風土をもつ浙江には,独特の芸術や思想が生まれた。…

【四大家族】より

…いずれも南京国民政府時代に,国民党および国民政府の要職につくことによって財産蓄積の基礎をつくり,日中戦争時期の統制経済の中で大財閥に発展した。南京国民政府は,成立当初,浙江財閥の支持と援助の下にあったが,世界不況と国内戦争遂行過程において,中央銀行の発展,経済建設,幣制改革,公債政策によって,逆に浙江財閥に対する主導権を確立した。この過程で,軍事委員会委員長であった蔣介石は経済の軍事化・統制化によって支配権を拡大し,宋子文,孔祥熙は財政部長・中央銀行総裁であることを利用して多数の銀行,工場,会社を支配し,陳兄弟はCC団を利用して多数の銀行,出版関係機関を支配した。…

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