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海幸・山幸 うみさちやまさち

世界大百科事典 第2版の解説

うみさちやまさち【海幸・山幸】

記紀にみえる神話の一つ。天照大神(あまてらすおおかみ)の孫で葦原中国(あしはらのなかつくに)の支配者として降臨した瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)には3子があったが,そのうち長兄火照命(ほでりのみこと)と末弟火遠理命(ほおりのみこと)(穂穂手見命(ほほでみのみこと))は,それぞれ海の漁山の猟を得意としたので,海幸彦山幸彦ともよばれた。この2人の物語は,兄弟の葛藤の話と,山幸海神宮訪問そして海神の女との結婚の話とからなる。

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世界大百科事典内の海幸・山幸の言及

【海人】より

…中国内陸湖沼地帯での民話〈洞庭湖の竜女〉は,浦嶼子説話ときわめて似ている。また,記紀の神代巻にある有名な〈海幸・山幸〉の交換説話の主要モティーフは,いわゆる〈失われた釣針〉型の話で,この類話はインドネシアから西部ミクロネシアにかけて濃厚な分布を示し,その変型は中国内陸水界民の間にもみられる。これらの類似は,中国内陸部の民族移動と関係があるかもしれない。…

【大綿津見神】より

…ワタの語源はさだかではないが,うみ,うなばらなどが自然としての海を想起させるのに対し,霊的なもののすみかとしての海を意味するようである。ワタツミノカミをまつる神社はいくつかあるが,とくにオオワタツミノカミとは,海底の宮殿に住み,海の幸また農の水を支配する神格として記紀の海幸・山幸の話に登場する神を指す。兄の海幸彦に借りた釣針を失った山幸彦(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の子)が,針を求めて訪れたのが綿津見の宮であった。…

【火須勢理命】より

…元来は稲穂にちなむ名であろう。その兄火照(ほでり)命と弟火遠理(ほおり)命の葛藤の話が《古事記》の海幸・山幸物語である。ただし《日本書紀》本文では,ホスセリが第1子山幸とされ,第2子ヒコホホデミ(ホオリ)と争う話になっている。…

【ラクディエン】より

…しかし最近の研究では,高度の灌漑技術ではなく,今でもスラウェシ島,スマトラ島,ミャンマー,南部ベトナムの沿岸地帯に見られる河岸砂州上の水田で,ただ潮汐の押し上げる淡水を用水に利用する田(インドネシア語でパサング・スルットと呼ばれる)に相当すると考えられている。ちなみに《古事記》《日本書紀》が伝える海幸・山幸伝承の水田も雒田に関係するといわれる。【桜井 由躬雄】。…

※「海幸・山幸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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