デジタル大辞泉
「海神神社」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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海神神社
かいじんじんじや
[現在地名]峰町木坂
木坂集落の北、伊豆山に鎮座する。古くは八幡宮・喜佐賀八幡宮・上津八幡宮・上郡正八幡宮などとみえ、対馬国一宮と称され、長く対馬島主および島民の信仰が厚かった。明治四年(一八七一)海神神社と改称、国幣中社に列した。海神と記してワタツミと称したが、豊玉町仁位の和多都美神社と紛らわしいためカイジンとしたのが現在では定号となっている。祭神は応神天皇・神功皇后のほか、豊玉媛命・彦火火出見尊・鵜飼草葺不合命とされ、八幡宮と海神宮を合せた祭神を祀っている。
〔古代〕
社伝によれば、神功皇后が新羅に出兵するに際して海上から和多都美神を祀り、その帰途に幡八流を当地に祀らせたのが始まりと伝え、日本における八幡宮創祀の地であるという。のち国府の清水山(現厳原町)に分霊を勧請、これを八幡新宮とし、当社は八幡本宮と称した。この勧請年代は天武天皇六年(六七七)とも伝える(元禄期「対馬主神職要解」藤家文書)。しかし「延喜式」神名帳では八幡宮の記載はなく、同帳に記される上県郡一六座の筆頭「和多都美神社名神大」に比定する説が強い。古代の史料に当社がみえないのは、和多都美神と八幡神を合祀していたためと説明されている。この和多都美八幡説に対して、和多都美神社は仁位とする見解や、また当社は同じ神名帳にみえる「和多都美御子神社」(名神大)とする説もある。「改訂対馬島誌」に延喜六年(九〇六)官命により上八幡宮・下八幡宮を造営するとあるが、史料は示されない。永暦元年(一一六〇)以前に八幡宮があったことは確実で(同年三月日「対馬国下津八幡宮所司解案」下津八幡宮文書)、それは上県郡の和多都美御子神社が八幡宮に改められたのであろう。「対馬国貢銀記」に「彼国之無窺
心、八幡大菩薩之威神也」とあり、対馬島の鎮守という性格がうかがえる。
〔対馬一宮〕
「日本国一宮記」に「和多都美社 八幡宮也」とあり、諸国の例のように平安後期より対馬一宮と称されていたのかは明らかでないが、文亀三年(一五〇三)成立の「延喜式神名帳頭註」にも「和多都美 八幡大神也」とある。この和多都美は上県郡の和多都美御子神社で、これが上津八幡宮となり、対馬の一宮として中世にあっても公的な勢力の庇護を受けていた。治承三年(一一七九)一月対馬守に任じられた藤原親光はその在任中に八幡宮以下の鎮守諸大明神六〇余社の宝殿を修理している(「吾妻鏡」文治二年五月二日条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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海神神社
わたつみじんじゃ
長崎県対馬(つしま)市峰町(みねまち)木坂(きさか)(対馬島中部)に鎮座。豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)、鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、彦火火出見(ひこほほでみ)尊、宗像(むなかた)神、道主貴(みちおみのむち)神を祀(まつ)る。仁徳(にんとく)天皇の治世、来襲した異国船を撃退したことにより、本社が創祀(そうし)されたと伝える。『延喜式(えんぎしき)』所載の名神(みょうじん)大社で、870年(貞観12)に正(しょう)五位下(げ)を奉叙された。中世には八幡宮(はちまんぐう)を称し、対馬国の一宮(いちのみや)であった。1871年(明治4)に国幣中社に列格。例祭は旧暦8月5日で、神幸(じんこう)式や浜殿放生(はまどのほうじょう)祭などがある。社宝の銅造釈迦如来(しゃかにょらい)立像(新羅(しらぎ)仏)は国の重要文化財に指定されている。
[熊谷保孝]
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海神神社【わだつみじんじゃ】
長崎県対馬市に鎮座。旧国幣中社。豊玉姫命などをまつる。4世紀の創建と伝える。延喜式内の名神大社とされ,対馬国の一宮。例祭は旧8月5日。航海・漁業の守護神として信仰される。銅造如来立像は8世紀ころの新羅仏で,重要文化財。
→関連項目峰[町]
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海神神社
長崎県対馬市峰町木坂にある神社。「かいじんじんじゃ」と読む。創祀は不明。旧国弊中社。対馬国一之宮。祭神は豊玉姫命(とよたまびめのみこと)、鵜茅草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)。
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世界大百科事典(旧版)内の海神神社の言及
【峰[町]】より
…林業ではシイタケ栽培が中心。木坂の海神(わだつみ)神社は対馬一宮で,古くは木坂八幡と呼ばれた。境内の宝物館には国の重要文化財の銅造如来立像をはじめ多くの文化財が収蔵され,周辺は県の〈野鳥の森〉に指定されている。…
※「海神神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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