清清(読み)スガスガ

デジタル大辞泉 「清清」の意味・読み・例文・類語

すが‐すが【清】

[副]
気分がすっきりして晴れやかなさま。
「心がすっかり新しく―とおなりなすったので」〈木下尚江良人の自白
ためらいがないさま。さっぱり。
「いとうしろめたう思ひ聞こえ給ひて、―ともえ参らせたてまつり給はぬなりけり」〈桐壺
滞りないさま。すらすら。
「ぬまじりといふ所も―と過ぎて」〈更級
[類語]すがすがしい気持ちよい快い快感快楽心地よい痛快小気味よい爽快壮快快適カンファタブルさわやか清新清爽晴れやか晴れ晴れさっぱり

せい‐せい【清清/晴晴】

[副](スル)
苦痛や煩わしさがなくなって、気持ちが晴れるさま。「試験が終わって―(と)した」
すがすがしく感じるさま。
「高い山の見晴はまた別だね。実に―するよ」〈蘆花不如帰
[形動タリ]に同じ。
「夢にとわたる横田川、―たる流れ水の」〈浮・御前義経記・三〉
[類語]さっぱりすっきりすかっと

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「清清」の意味・読み・例文・類語

すが‐すが【清清】

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 抵抗障害もなく思い立つさま、みれんやためらいを持たないさま、思いきりのよいさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「いとうしろめたう思ひ聞え給ひて、すがすがとも、え参らせたてまつり給はぬなりけり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
  3. 物事進行が、さわやかに滞ることのないさまを表わす語。すらすら。
    1. [初出の実例]「ぬまじりといふ所もすがすがと過ぎて」(出典:更級日記(1059頃))
  4. 気分がすっきりとしてさわやかなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「僕は急に胸がすがすがして、桂と共に美味く食事をして」(出典:非凡なる凡人(1903)〈国木田独歩〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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