清清しい(読み)スガスガシイ

デジタル大辞泉 「清清しい」の意味・読み・例文・類語

すがすがし・い【清しい】

[形][文]すがすが・し[シク]
さわやかで気持ちがいい。「―・い朝の大気」「―・い表情」「―・い行為
ためらいがなく思い切りがよい。
「猶つつましうて、―・しうも思ひ立たず」〈和泉式部日記
滞らずに事が運んでいる。
「たゆたひつつ―・しくも出で立たぬほどに」〈玉鬘
[派生]すがすがしげ[形動]すがすがしさ[名]
[類語]気持ちよい快い快感快楽心地よい痛快小気味よい爽快壮快快適カンファタブルさわやか清新清爽晴れやか晴れ晴れさっぱり楽しいうはうはほくほく笑いが止まらない嬉しい喜ばしい欣快きんかい愉快嬉嬉きき欣欣きんきん欣然きんぜん満悦御機嫌朗らか明朗陽気明るい気さく快活楽天的上機嫌晴れ晴れしいぴちぴち生き生き活発からり根明ねあか心が躍る心が弾む心を躍らせる

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精選版 日本国語大辞典 「清清しい」の意味・読み・例文・類語

すがすが‐し・い【清清】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]すがすが〘 形容詞シク活用 〙
  2. さわやかで気持がよい。さっぱりとしている。
    1. [初出の実例]「爾に須賀(すが)の地に到り坐して詔りたまひしく、『吾此地に来て、我が御心須賀須賀斯(スガスガシ)』とのりたまひて」(出典古事記(712)上)
    2. 「身の有様の、若くより、殊にすがすがしからず」(出典:成尋阿闍梨母集(1073頃))
  3. みれんやためらいなしに思い立つさま。抵抗や障害を感じないさま。思いきりがよい。
    1. [初出の実例]「殿上なども、思う給へかけながら、すかすかしうは、えまじらひ侍らざめると申す」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  4. 物事の進行がすらすらと滞ることのないさまである。
    1. [初出の実例]「まかでさせ給へと聞こえさせ給ひしかば、こよひは余りすがすがしうやと聞こえたるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)

清清しいの派生語

すがすがし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

清清しいの派生語

すがすがし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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