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源平合戦物 げんぺいかっせんもの

世界大百科事典 第2版の解説

げんぺいかっせんもの【源平合戦物】

人形浄瑠璃,歌舞伎の一系統。保元平治の乱から平家滅亡に至るまでの源平両氏抗争の歴史に題材を求めた作品の総称。その中核をなすものは,わが国最大の語り物として広く人々に親しまれていた《平家物語》を母体に構想された諸作であり,その多くは,もっぱら敗者・弱者の側に焦点を合わせつつ,合戦の勇壮さと人の世のはかなさとを詩情豊かに描き出したものとなっている。今日上演される主要な作品を争乱の経過に沿って挙げていけば,まず保元・平治の乱関係では,浄瑠璃《源氏烏帽子折》や常磐津所作事《恩愛瞔関守(おんないひとめのせきもり)》(通称《宗清》),また,頼朝,義経,義仲の挙兵をめぐっては,人形浄瑠璃に《鬼一法眼(きいちほうげん)三略巻》《源平布引滝》,歌舞伎に《梶原平三誉石切(ほまれのいしきり)》(原作は人形浄瑠璃《三浦大助紅梅靮(みうらのおおすけこうばいたづな)》),《大商蛭子島(おおあきないひるがこじま)》《那智滝祈誓文覚(ちかいのもんがく)》などがある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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