琴平山(読み)コトヒラヤマ

デジタル大辞泉 「琴平山」の意味・読み・例文・類語

ことひら‐やま【琴平山】

香川県西部、琴平町にある山。標高521メートル。中腹金刀比羅宮がある。象頭山ぞうずさん

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精選版 日本国語大辞典 「琴平山」の意味・読み・例文・類語

ことひら‐やま【琴平山】

  1. 香川県西部、琴平町にある山。標高五二〇メートル。山腹に金刀比羅宮が鎮座する。象頭山(ぞうずさん)

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日本歴史地名大系 「琴平山」の解説

琴平山
ことひらやま

善通寺市の大麻おおさ(六一六・三メートル)の南東峰で、標高五二一メートル。象頭ぞうず山といわれてきたが、明治元年(一八六八)七月に神祇官通達で金毘羅大権現が琴平神社となると、同五年一一月の香川県の布告によって琴平山と改称した。金毘羅大権現が象頭山と号し、別当寺が象頭山金光院松尾まつお寺と号していたので、神仏分離を徹底させる意図で山名をも改められたのである。大麻山を含めて山系全体を象頭山とよぶ場合と、南峰だけを象頭山とよぶ場合とがあった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「琴平山」の意味・わかりやすい解説

琴平山
ことひらやま

香川県西部,善通寺市琴平町三豊市の境にある山。別称金毘羅山,象頭山。標高 521m。象頭山として国の名勝および天然記念物に指定されている。北西大麻山と峰続きで,広義には大麻山に含まれる。花崗岩類上に凝灰岩,讃岐岩質安山岩が載る開析された溶岩台地。中腹に金刀比羅宮本殿があり,山頂からの眺望もよい。暖帯性自然林に覆われ,コケシノブ,イワヘゴなどのシダ類や,ゴイシシジミ,ハネビロトンボ,オオゴキブリなどの昆虫類の宝庫。またコンピラスミレ,ウスズミケンモン,カスミサンショウウオなどの希少動植物もみられる。瀬戸内海国立公園に属し,琴平公園がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「琴平山」の意味・わかりやすい解説

琴平山
ことひらやま

香川県西部、善通寺(ぜんつうじ)市および仲多度(なかたど)郡琴平町、三豊(みとよ)市高瀬町地区の境をなす山。標高521メートル。山容が象の寝ている姿に似ているところから象頭山(ぞうずさん)ともいい、国の名勝・天然記念物に指定されている。東部中腹の象の目の位置に金刀比羅宮(ことひらぐう)がある。神域のため長い間人の手が入らず、原生林に近い照葉樹林には、珍しい鳥や昆虫などをみることができる。瀬戸内海国立公園の一部であり、また県立琴平公園に指定されている。

[稲田道彦]


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