生活科(読み)セイカツカ

デジタル大辞泉 「生活科」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐か〔セイクワツクワ〕【生活科】

小学校教科の一。身近な社会自然とのかかわりから生活を考え、生活に必要な習慣技能を身につけるための教科。従来の1、2学年の社会科理科を統合したもの。平成4年(1992)から全面実施。

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精選版 日本国語大辞典 「生活科」の意味・読み・例文・類語

せいかつ‐かセイクヮツクヮ【生活科】

  1. 〘 名詞 〙 小学校低学年の教科の一つ。身近な社会や自然との関わりから、生活に必要な習慣・技能を身につけるための教科。従来の社会科と理科を統合したもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生活科」の意味・わかりやすい解説

生活科
せいかつか

1989年の学習指導要領改定で,小学校低学年(第1学年,第2学年)を対象として新設された教科。1987年に教育課程審議会が「低学年の児童心身の発達状況に即した学習指導を展開する観点から」生活科の設置を答申し,これをうけて学習指導要領の改定が行なわれた。従来の教科書中心の授業を改め,具体的な活動や体験を重視した学習活動を展開することによって,児童を取り巻く地域の住民,社会,自然とのかかわりに関心もち,自分自身の生活について考え,その過程で生活上必要な習慣や技能を身につけて自立への基礎を養うことを目標とする。学習内容は,(1) 学校と生活,(2) 家庭と生活,(3) 地域と生活,(4) 公共物や公共施設の利用,(5) 季節の変化と生活,(6) 自然を使った遊び,(7) 動植物飼育栽培,(8) 自分の成長,で構成される。生活科の新設に伴い,従来の社会科と理科は廃止された。(→ごっこ学習

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百科事典マイペディア 「生活科」の意味・わかりやすい解説

生活科【せいかつか】

1987年12月の教育課程審議会答申にもとづき,1989年改訂の学習指導要領で小学校低学年に導入された教科。従来の理科と社会科を統合したもので,児童の発達上の特徴や社会の変化に主体的に対応できる能力育成等の観点から設置された。学習指導要領では,〈具体的な活動や体験を通して,自分と身近な社会や自然とのかかわりに関心を〉もつことなどを目標にし,子どもの生活に基盤をおいて,直接体験を重んじ,動植物を育てたり,ものを作り表現する楽しさを味わわせ,能動的・自発的な学習へのとりくみを引き出そうとしている。
→関連項目教科教育

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「生活科」の意味・わかりやすい解説

生活科
せいかつか

1989年(平成1)3月告示の小学校学習指導要領改訂により、小学校低学年(第1学年および第2学年)に新設された教科。生活科は、低学年の児童に具体的な活動を通しての直接体験を重視した学習をさせ、社会環境や自然環境を、自分自身とのかかわりでとらえさせることによって、生活上必要な習慣や技能を身につけさせることをねらいとし、学習や生活の基礎的な能力や態度を育成し、自立の精神を養うことを目ざしている。その学習活動は、従来の低学年社会科や理科の内容をも関連的に統合させ、児童の発達段階に即して、近隣公園での遊びなど、地域の社会や自然を活用し、それらをいっそう具体的、一体的に取り扱うことになっている。生活科の授業時数は、第1学年102時間(1単位時間は45分)、第2学年105時間を標準とする。

[永井滋郎]

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