デジタル大辞泉
「白張」の意味・読み・例文・類語
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はく‐ちょう‥チャウ【白張・白丁】
- 〘 名詞 〙 ( 「白張(しらはり)」の音読み )
- ① 白布で作った狩衣(かりぎぬ)で、糊(のり)をこわく張ったもの。
- [初出の実例]「検非違使源光長 六位、白張、冠、狩胡籙」(出典:山槐記‐治承四年(1180)三月四日)
- ② 白布の狩衣を着た下男。かさ・くつなどを持ったり、馬の口取などをしたりするもの。
白張②〈春日権現験記絵〉
- [初出の実例]「為除目見物参内、先三条宰相中将〈公兄卿〉奏慶、布衣一人、〈略〉白張一人等也」(出典:言継卿記‐天文一三年(1544)三月一七日)
- ③ 神事・神葬の際、物を持ち運ぶ人夫。
- ④ 寺院の法会で雑役にあたる俗人。〔醍醐寺新要録(1620)〕
- ⑤ ( 白丁 ) ⇒はくてい(白丁)
しら‐はり【白張】
- 〘 名詞 〙
- ① 白布の表裏に糊(のり)を強くひいて仕立てた召具(めしぐ)の装束とする白布の狩衣の略称。白張装束。
- [初出の実例]「博士・四位には女のよそひ、五位にはしらはり一かさねづつ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
- ② 傘(かさ)や提灯(ちょうちん)、障子などが白紙張りのままであること。
- [初出の実例]「挑燈も白はりなれや神祭り〈保友〉」(出典:俳諧・牛飼(1658)二)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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白張 (はくちょう)
平安時代以降,下級官人が着用した衣服の一種。上着と袴が対(つい)になっており,上着は襖(あお)系で,盤領(あげくび),身一幅の単(ひとえ)仕立て,狩衣(かりぎぬ)と同じ形である。裾をすぼめる括(くく)り袴をはく。白張とは白麻布にのりをつけて張りをもたせるという意味で,その生地でつくった襖も白張と呼ばれた。宮廷の小舎人(こどねり),公家や武家の供人の車副(くるまぞい)や松明(たいまつ)持ちなどが着た。また,そういう人々をも白丁(白張)という。この装束は烏帽子(えぼし)に白張,草鞋(そうかい)をはく。
執筆者:高田 倭男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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白張
はくちょう
平安時代以降、下級官人が着用した公服の一種。上着と袴(はかま)が白麻布製で対(つい)になっており、上着は襖(あお)系で、狩衣(かりぎぬ)と同じ形の盤領(あげくび)、身一幅で脇(わき)を縫い合わさずあけられている。袴は四幅(よの)仕立ての小形で、裾(すそ)をすぼめるくくり袴。上着、袴とも夏冬通じて単(ひとえ)仕立てである。白張とは糊(のり)をつけて張りをもたせた白麻布という意味で、その生地(きじ)でつくった襖をも白張とよんだ。宮廷の小舎人(こどねり)、公家(くげ)や武家の供人(ともびと)の車副(くるまぞえ)や松明(たいまつ)持ちなどが着た。また、そういう人々をも白張(白丁)といい、この姿には烏帽子(えぼし)をかぶり、草鞋(そうかい)を履いた。
[高田倭男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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