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 あお

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


あお

日本の律令制下の武官の朝服の名。袖から下の両方の脇を縫い連ねず,ほころばせて行動の便をはかり,うしろ身を特に長く仕立てたもの。その形式から闕腋の袍 (けってきのほう) ともいい,また位階相当の色に染めたものを位襖 (いあお) ともいう。

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ふすま

唐紙ともいう。障子のような木の骨組みの両面に紙または布を張り,周囲に化粧縁を取付けた和風住宅の間仕切り用の引き戸。昔は現在の障子を明り障子,襖を襖障子,模様のある紙を張ったものを唐紙障子と呼んだ。

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デジタル大辞泉の解説

あお〔アヲ〕【×襖】

《「襖」の字音「あう」の音変化》
両方の脇(わき)をあけたままで、縫い合わせず、襴(らん)のない古代の上着。位階相当の色によるものを位襖(いあお)といい、武官の礼服や朝服に用いた。わきあけのころも。闕腋(けってき)の袍(ほう)。
《「狩襖(かりあお)」の略》狩衣(かりぎぬ)。
袷(あわせ)の衣。綿を入れたものもある。襖子(あおし)。

おう〔アウ〕【×襖】

あお(襖)

ふすま【×襖】

木で骨組みを作り、その両面に紙または布を張った建具。襖障子。 冬》

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百科事典マイペディアの解説

襖【ふすま】

襖障子の略。唐紙(からかみ)とも。木で骨組を作り,その両面に紙または布を張ったもの。框(かまち),力骨,組子,火打板,引手板等からなり,下張りを数回行ったのち,鳥の子,奉書,芭蕉布等の襖紙を張る。
→関連項目唐紙四季絵建具衝立

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日本文化いろは事典の解説

襖は、和風住宅の仕切りとして、長い間使用されてきました。必要なときに開け閉めや取り外しが簡単にできる、とても柔軟な建具です。芸術分野でも役割は大きく、鎌倉時代から江戸時代に寺院や城に襖に描かれた絵(襖絵)は、重要な文化財として現存しています。

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リフォーム用語集の解説

日本建築の特徴である、和室の建具の事。木製の枠組みの両面に紙または布を張ったもので、二本の溝を設けて引き違いになっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

あお【襖】

衣服の一種(図)。古く中国では襖子と書き,日本ではこれを〈あお〉〈あおし〉とよんでいた(《和名抄》)。中国では,これを古代北方民族の胡服(こふく)として用いなかったが,6世紀後半の北斉から一般に用いられるようになり,袷(あわせ)の上衣として,袴(こ)とともに着用した。活動に便利であったため,乗馬や旅行,あるいは日常の衣服として広く用いられていた。日本にも,あるいは古く北方民族から伝えられていたかもしれないが,律令の衣服の制度ではこれを公式に採用して,武官の警固や従軍の場合の正装(礼服(らいふく),朝服)として規定した。

ふすま【襖】

木製格子の両面に厚紙または布をはり,四周に木の枠をつけた引違い建具。襖障子または唐紙(からかみ)障子のこと。平安時代絵巻物には寝殿などの内部間仕切りとして多く描かれているが,当時は特定の名称がなく広い意味での障子のひとつとして扱われていた。〈襖障子〉の語は室町時代の文献にはじめて登場するが,その語源は明らかでない。襖は日本家屋の室内装飾の重要な構成要素で,貴族・武家の住宅や寺社では唐絵,やまと絵,水墨画,金碧画など,そこに描かれる絵は時代ごと,また,室ごとに手法・題材をかえて室内空間をいろどった。

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大辞林 第三版の解説

あお【襖】

〔「襖」の字音「あう」の転〕
武官の朝服。「闕腋けつてきの袍ほう」に同じ。
狩衣かりぎぬ 」に同じ。狩襖かりあお。 「萩の-、紫苑の織物の指貫さしぬき着て/更級」
あわせまたは綿入れの衣。襖子あおし。 「紺の洗ひざらしの-着/宇治拾遺 11」 〔原始衣服と大陸から伝わったものが混在・融合したもの〕

おう【襖】

ふすま【襖】

和室用の建具の一。格子組みにした木の枠に布・紙などを張り重ね、木枠を周囲に取り付けたもの。部屋の仕切りに用いる。中世以降用いられた名称。襖障子。 → 障子

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

ふすま【襖】

木の骨組みの両面に紙または布を張り、引き手を取り付けた建具。日本建築で、装飾を兼ねて間仕切りや押し入れ引き違い戸とする。茶室に多く用いられる縁のない太鼓張り襖、明かりとりのために一部に明かり障子をはめ込んだ源氏襖、片面を板戸に、片面を襖にした戸襖などもある。◇「襖障子」ともいう。

出典|講談社
(C)Kodansha 2011.
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世界大百科事典内のの言及

【中国服】より

…しかし,全中国人口の94%を占める漢民族が,伝統的に身につけてきた服装が中国服であるとすれば,宋代以後の中国服は四つの基本衣によって構成された(中国古代の服装については,〈服装〉の項を参照されたい)。袍,襖,衫,褲がそれで,このうち袍,襖は袷(あわせ)または綿入れの秋冬着で袍は丈が長く,襖は丈が短い。衫は単(ひとえ)の春夏用でこれには丈の長い長衫と丈の短い短衫がある。…

【障子】より

…和風建築に用いられる建具の一種。古くは戸,衝立(ついたて),襖(ふすま)などの総称であったが,現在は明障子(あかりしようじ)をさす。障子の語はすでに奈良時代の《西大寺資財流記帳》(780)に見られ,〈補陀羅山浄土変一鋪〉は〈障子絵〉で周囲に〈紫細布縁〉を施していたという。…

【寝殿造】より

…そして生活の複雑化にともなって北庇が発展し,いくつもの部屋が造られるようになる。その間仕切として用いられたのが襖で,そこにはやまと絵が描かれ,几帳や帷(とばり)などとともに華やかな空間を演出した。そして明障子(あかりしようじ)(現在の障子)が用いられ,部屋に畳が敷きつめられるようになると,次代の書院造の祖型が形成されることになる。…

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