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目明し めあかし

百科事典マイペディアの解説

目明し【めあかし】

江戸時代,町奉行所(まちぶぎょうしょ)や火付盗賊改(ひつけとうぞくあらため)などの諸役人(与力・同心)の配下で犯罪捜査と犯人逮捕のために働いた者。犯罪人を釈放して目明しとした場合が多く,警察機構の末端に位置した彼らの不法行為に庶民は大いに苦しめられた。
→関連項目大前田英五郎龕灯半七捕物帳

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世界大百科事典 第2版の解説

めあかし【目明し】

江戸時代に諸役人の手先になって,私的に犯罪の探査,犯罪者の逮捕を助けたもの。岡引(おかつぴき),御用聞,小者,手先ともいう。目明しとは目証(めあかし)の意味で,犯罪者に同類たる共犯者を密告させ,その犯罪を証明させたことに由来する。宝永・正徳(1704‐16)ころ,京都で役人が町を巡るとき,囚人に編笠(あみがさ),腰縄(こしなわ)をつけて連れて歩き,共犯者を指名させ,その功で罪をゆるすことが行われ,これを目明しと呼んだのが最初で,この影響を受けて江戸でも行われるようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

目明し
めあかし

江戸時代、与力(よりき)、同心の配下で罪人を捕らえるために働き、岡引(おかっぴ)き、御用聞きともいう。多くは有罪の者を放免し、その代償として他の犯人を探索させた。なかには賭場(とば)や喧嘩(けんか)を取り締まりながら、自身もその世界に生きる者もいた。[稲垣史生]

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世界大百科事典内の目明しの言及

【小者】より

…江戸幕府では小人と称した。町奉行所の同心の配下にも小者があって,目明しと同様に犯人の捜査・逮捕にあたった。また町家に奉公した小僧,丁稚(でつち)なども小者と呼んだ。…

【博徒】より

…1793年(寛政5)には,武家の家来で徒士(かち)以上の者が博奕をした場合は遠島,足軽・中間以下で主人の屋敷で博奕をした者は遠島,他所へ行って博奕をした者は江戸払とすると定められた。このほか,目明し(めあかし)と呼ばれる取締役人の手先を務める者たちがあった。彼らは百姓,町人から選ばれる場合もあったが,無宿者や犯罪者の中から採用される者もあった。…

※「目明し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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