滋賀県中南部、甲賀郡(こうかぐん)にあった旧町名(石部町(ちょう))。現在は湖南(こなん)市の西部を占める一地区。1889年(明治22)石部、西寺(にしてら)、東寺(ひがしてら)の3村が合併して石部村となり、1903年(明治36)町制施行。2004年(平成16)甲西(こうせい)町と合併、湖南市となる。旧町域は、野洲川(やすがわ)南岸、近江(おうみ)盆地の谷口に位置し、南部は阿星(あぼし)山系で、山麓(さんろく)に中心集落が立地する。JR草津線(くさつせん)、国道1号が通じる。名称は、古代地名に由来。近世は東海道の宿場町として栄えた(石部宿は東海道五十三次の一つ)。古くから石灰を産出し、野洲川の砂利採取、交通条件のよいことなどから、コンクリート製造などの工場進出が目だつ。阿星山麓には和銅(わどう)年間(708~715)開基とされる常楽寺(西寺)、天平(てんぴょう)年間(729~749)開山の長寿寺(東寺)があり、常楽寺本堂、三重塔、長寿寺本堂は国宝に指定されている。
[高橋誠一]
『高橋良暢著『石部町史』(1959・石部町)』
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