称制(読み)しょうせい

百科事典マイペディア「称制」の解説

称制【しょうせい】

元来は中国で天子幼少のとき皇太后(こうたいごう)が代わって政治を行うことをさした。日本では先帝死去の後,即位式を行っていない新帝あるいは皇族が執政することをいい,清寧(せいねい)の死後に姉が,斉明の死後に中大兄皇子(なかおおえおうじ)(天智天皇)が,天武の死後に皇后持統天皇)が称制した。

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精選版 日本国語大辞典「称制」の解説

しょう‐せい【称制】

〘名〙 (「制」は天子の命令の意) 天皇が在位していないとき、皇后、皇太子などが臨時政務をとり行なうこと。
※家伝(760頃)上「天皇崩于朝倉行宮、皇太子素服称制」 〔史記‐呂后本紀〕

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デジタル大辞泉「称制」の解説

しょう‐せい【称制】

中国で、皇帝が幼少のときに皇太后が政務を行うこと。
古代日本で、天皇が在位していないときに、皇后皇太子などが臨時に政務を行うこと。

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世界大百科事典 第2版「称制」の解説

しょうせい【称制】

天皇の在位しないとき,皇族が天皇に代わって政治を執ることをいう。古来,称制の事例は,清寧天皇の没後に億計(おけ)(仁賢天皇),弘計(おけ)(顕宗天皇)両皇子が互いに譲して皇位につかなかった間,姉の飯豊青(いいとよあお)皇女が政務を執ったのを初例とし,ついで斉明天皇の没後,皇太子中大兄皇子が3年間称制した例,天武天皇の没後,皇后鸕野讃良(うののさらら)媛(持統天皇)が同じく3年間政務を執った例の3例がある。

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普及版 字通「称制」の解説

【称制】しようせい

天子に代わって政務をとる。〔後漢書、朱穆伝〕和熹太后、女を以て制してより、に接せず、乃ち閹人(えんじん)(宦官)を以て常侍と爲す。~此れより以來、、人を傾け、天下を窮困す。宜しく皆罷(はいけん)すべし。

字通「称」の項目を見る

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世界大百科事典内の称制の言及

【皇位継承】より

…また鎌倉時代以後は,皇嗣の選定について朝廷と幕府の間の交渉に日時を要した場合も数例ある。なお斉明の皇太子中大兄(天智天皇),天武の皇后鸕野讃良(持統天皇)は,天皇没後,皇位につかずに数年にわたり執政したが,これを〈称制(しようせい)〉といった。81代安徳が平氏に擁されて西海に幸した後,京都において後鳥羽が践祚し,1年余にわたって2人の天皇が存立し,また96代後醍醐の譲位否認のもとで光厳が践祚し,爾後50余年にわたって南北両朝が併存対立した。…

※「称制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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