① マメ科の一年草。中央アフリカ原産で、日本でも古くから栽培されている。茎はつる性で長くのびるもの、つる状にならないものもある。葉は互生で長柄をもち三小葉からなる。小葉は柄があり卵状菱形で長さ八~一五センチメートル。夏、葉腋(ようえき)に淡紫色の蝶(ちょう)形花を二~三個ずつつける。果実は長さ一五~二〇センチメートルの線形の莢(さや)で上を向いてつく。種子は長さ一センチメートル内外で、白・黒・褐色・赤褐色など品種によって異なる。おびただしい数の栽培品種があり、実用面からは若莢を食用とするもの(サヤササゲ)、種子をとるもの(ミトリササゲまたはハタササゲ)に大別される。また、ジュウロクササゲ、サンジャクササゲなど莢の著しく長くなる一群がある。種子は餡の原料にしたり、強飯(こわめし)にまぜてたいたりする。漢名、豇豆。《 季語・秋 》