空運(読み)クウウン(英語表記)air transportation

デジタル大辞泉 「空運」の意味・読み・例文・類語

くう‐うん【空運】

航空機による運送航空運送航空運輸航空交通航空輸送空輸

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精選版 日本国語大辞典 「空運」の意味・読み・例文・類語

くう‐うん【空運】

  1. 〘 名詞 〙 航空機による運送。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空運」の意味・わかりやすい解説

空運
くううん
air transportation

航空運輸,航空運送の略語で,航空機を使用して旅客貨物郵便物を運送すること。通常は他人の依頼に応じて輸送する航空運送事業をさし,軍用航空や産業航空と区別される。航空運送事業には定期航空不定期航空種別があり,国外へ飛ぶか否かによって国際航空,国内航空の別がある。また運送対象として旅客,貨物,郵便物の別もあるが,最も比重の高いのは定期航空による旅客輸送である。最初の航空旅客輸送は 1910年ドイツでツェッペリン飛行船を使ったものだが,普通の飛行機の発達に伴い,飛行船輸送は姿を消した。初期には郵便物の輸送が中心で,政府の補償を受けた郵便物および書簡証券など軽量で高価な航空貨物輸送を中心に発展し,航空機の速度と安全性が増大するにつれて旅客輸送の比重が高まった。第2次世界大戦後は,戦時中に発達した航空技術によって,プロペラ機の大型化,ターボジェットの導入など飛躍的な発展がみられた。イギリスのデハビランド・コメットを皮切りとする本格的ジェット旅客機の登場は,高速,長距離輸送を可能とした。一方レーダ計器着陸装置自動操縦装置,空港施設,機内サービスなども改良され,安全性,快適性も向上した。さらに所得の上昇,大型機導入による航空運賃の相対的低下,団体運賃の導入などで飛行機の利用が容易になり,空運はめざましい進展を遂げた。 1970年代になると超音速輸送機 SSTによる旅客輸送の開始や航空貨物の飛躍的進歩などがみられる。 1980年代以降は航空機がさらに大型化し,航空の自由化が世界的に進んで運賃が下がり,多くの人々が利用するようになった。しかし一方では空港立地や騒音,大気汚染による公害問題,ハイジャック対策などのさまざまな課題もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「空運」の意味・わかりやすい解説

空運
くううん

航空機を用いて、人、貨物、郵便物等を輸送すること。陸運、海運に対する用語であるが、鉄道輸送、自動車輸送、陸上輸送あるいは海上輸送などに対する用語としては、航空輸送が用いられる。

[大島藤太郎・編集部]

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