八女市(読み)やめ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八女〔市〕
やめ

福岡県南部,筑紫平野の南東部にある市。矢部川中・上流域を占め,南部は筑肥山地の北斜面に位置する。南で熊本県,東で大分県に接する。1954年福島町が川崎村,忠見村の 2村と岡山村の一部を編入して市制施行。2006年上陽町,2010年黒木町,立花町,矢部村,星野村の 4町村を編入。中心市街地である北西部の福島には天正15(1587)年筑紫広門が築城。慶長6(1601)年以降田中氏の城下町となったが,元和6(1620)年の田中氏改易,福島城廃城後は市場町として発展。街道沿いには当時の名残りが見られる町屋が建ち並び,国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。久留米絣,仏壇,玩具,ちょうちん,和紙,竹細工などの伝統産業が盛ん。周辺農村部は水田が広く,米,野菜を産し,酪農,養豚も行なわれ,丘陵地ではミカン,ブドウ,ナシなど果樹,チャ(茶)の栽培が盛んで八女茶生産の中心地。山林では杉材,シイタケ,たけのこ,コンニャクを産する。忠見の和紙と電照菊,長野の石灯籠などは特産。福島八幡宮に奉納される灯籠人形は国指定重要無形民俗文化財。立花の松延家住宅は国の重要文化財,黒木のフジは天然記念物に指定。北西部の吉田には国の史跡の八女古墳群があり,なかでも岩戸山古墳,乗場古墳はともに前方後円墳で,前者は九州では有数の大きさといわれる。国道3号線,442号線が通り,九州自動車道の八女インターチェンジがある。面積 482.44km2。人口 6万4408(2015)。

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