(読み)キュウ

デジタル大辞泉 「給」の意味・読み・例文・類語

きゅう【給】[漢字項目]

[音]キュウ(キフ)(呉)(漢) [訓]たまう
学習漢字]4年
あてがって足りるようにする。「給水給油供給自給需給配給補給
金品を下し与える。たまう。「給食給付給与給料官給支給発給
手当て。給料。「恩給月給減給高給昇給日給薄給俸給無給
世話をする。「給仕女給
[名のり]たり・はる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「給」の意味・読み・例文・類語

きゅうキフ【給】

  1. 〘 名詞 〙 奉公人に支給する給与。給金
    1. [初出の実例]「奉公人はきうをかりこし」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「給」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音] キュウ(キフ)
[字訓] たす・たまう・すみやか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は合(ごう)。合に翕・歙(きゆう)の声がある。合を金文に答の義に用いる例があり、対(こた)えて給付する意がある。〔説文〕十三上に「相ひ足すなり」とあり、足らざるところを充足するをいう。〔子、非十二子〕に「齊給利にして、禮義に順(したが)はず」とは便速にしてなりふりかまわぬ意。また〔荘子、天地〕「給數(きふさく)にして以てなり」とは、すみやかにすることをいう。

[訓義]
1. たす、みたす、たる、そなわる。
2. たまう、あたえる、てあて。
3. すみやか、はやい。

[古辞書の訓]
名義抄〕給 タマフ・ソナフ・ツク・タル・トキ・ツカマツル・ヒキヰル・ワカツ/供給 タテマツリモノ

[語系]
合hp、翕・歙xipは声義近く、協xiapもその系統の語。給はもと織機に糸を足し合わせる意であろう。糸を次第することを(級)kipという。糸を合わせ次第することは(急)kipなるを要した。故に給に給数の意がある。

[熟語]
給印・給役・給駅・給暇・給仮給拠・給供給雇・給口・給済・給数・給散・給施・給資・給使給賜・給侍・給事給授・給賞給捷給贍・給足・給対・給待・給貸・給伝・給発・給費・給付給扶・給復・給与・給用・給養・給料給廩給斂給禄
[下接語]
営給・家給・官給・饋給・共給・供給・均給・月給・口給・犒給・歳給・支給・資給・賜給・自給・需給・周給・潤給・昇給・捷給・賞給・餉給・饒給・賑給・斉給贍給・貸給・給・日給・佞給・配給・稟給・敏給・分給・弁給・補給・奉給・俸給・優給・養給・量給

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android