普及版 字通 「給(漢字)」の読み・字形・画数・意味
給
常用漢字 12画
[字訓] たす・たまう・すみやか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は合(ごう)。合に翕・歙(きゆう)の声がある。合を金文に答の義に用いる例があり、対(こた)えて給付する意がある。〔説文〕十三上に「相ひ足すなり」とあり、足らざるところを充足するをいう。〔子、非十二子〕に「齊給利にして、禮義に順(したが)はず」とは便速にしてなりふりかまわぬ意。また〔荘子、天地〕「給數(きふさく)にして以てなり」とは、すみやかにすることをいう。
[訓義]
1. たす、みたす、たる、そなわる。
2. たまう、あたえる、てあて。
3. すみやか、はやい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕給 タマフ・ソナフ・ツク・タル・トキ・ツカマツル・ヒキヰル・ワカツ/供給 タテマツリモノ
[語系]
合hp、翕・歙xipは声義近く、協xiapもその系統の語。給はもと織機に糸を足し合わせる意であろう。糸を次第することを(級)kipという。糸を合わせ次第することは(急)kipなるを要した。故に給に給数の意がある。
[熟語]
給印▶・給役▶・給駅▶・給暇▶・給仮▶・給拠▶・給供▶・給雇▶・給口▶・給済▶・給数▶・給散▶・給施▶・給資▶・給使▶・給賜▶・給侍▶・給事▶・給授▶・給賞▶・給捷▶・給贍▶・給足▶・給対▶・給待▶・給貸▶・給伝▶・給発▶・給費▶・給付▶・給扶▶・給復▶・給与▶・給用▶・給養▶・給料▶・給廩▶・給斂▶・給禄▶
[下接語]
営給・家給・官給・饋給・共給・供給・均給・月給・口給・犒給・歳給・支給・資給・賜給・自給・需給・周給・潤給・昇給・捷給・賞給・餉給・饒給・賑給・斉給・贍給・貸給・給・日給・佞給・配給・稟給・敏給・分給・弁給・補給・奉給・俸給・優給・養給・量給
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報