緊密(読み)キンミツ

デジタル大辞泉 「緊密」の意味・読み・例文・類語

きん‐みつ【緊密】

[名・形動](スル)
物と物とがすきまなくくっつくこと。物事関係が密接なこと。また、そのさま。「緊密連絡をとる」
「更に―して行く車に車夫達の姿は見えなくなり」〈横光上海
非常に厳しいこと。また、そのさま。厳格
「―ニ仰セ付ケラルル」〈日葡
[派生]きんみつさ[名]
[類語]近い接近密接親近近接不可分濃い切っても切れない水いらず親しい近しい心安い気安い取っ付きやすい人なつこいむつまじい親密懇意昵懇じっこん懇親別懇ねんご親愛和気藹藹仲良し・仲が良い・気が置けない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「緊密」の意味・読み・例文・類語

きん‐みつ【緊密】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ( ━する ) 物と物とがしっかりとくっつくこと。物事の関係が密接なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「此の三四の句に合せては、緊密にはないぞ」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    2. 「その流れが辻毎に合すると、更に緊密して行く車に車夫達の姿は見えなくなり」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉六)
    3. [その他の文献]〔夢渓筆談‐官政一〕
  3. きびしいこと。厳格であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Qinmitni(キンミツニ) ヲウセ ツケラルル」(出典日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「緊密」の読み・字形・画数・意味

【緊密】きんみつ

密接してすきまがない。〔夢渓筆談、官政一〕州の故(もと)の豐林縣は、赫勃勃の、今に至るまで之れを赫と謂ふ。緊密なること石の如く、之れを(き)れば皆火出づ。

字通「緊」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android