昵懇(読み)ジッコン

デジタル大辞泉 「昵懇」の意味・読み・例文・類語

じっ‐こん〔ヂツ‐〕【×昵懇】

[名・形動]《「昵」は、なれしたしむ意》親しく打ち解けてつきあうこと。また、そのさま。懇意。「昵懇な(の)間柄」「昵懇にしている家」
[類語]近い緊密接近密接親近近接不可分濃い切っても切れない水いらず親しい近しい心安い気安いむつまじい親密懇意懇親別懇ねんご親愛和気藹藹あいあい仲良し気が置けない人なつこい取っ付きやすい懐こい如才ない調子がいいなれなれしい馴染み深いつうつうつうかあ息が合う反りが合う反り馬が合う気が合う肌が合う琴瑟きんしつ相和す打てば響く意気投合心を通わす心が通う胸襟を開く腹を割る心を開く心を許す気を許す肝胆相照らす心を交わす心を以て心に伝うファミリアフレンドリーアットホームドメスティック家庭的打ち解ける解け合う馴染む親しむ友情友愛友誼親睦深交交際付き合い交わり人付き合い触れ合い社交交友交遊友好親交交歓交情厚誼高誼好誼よしみ

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精選版 日本国語大辞典 「昵懇」の意味・読み・例文・類語

じっ‐こんヂッ‥【昵懇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 親しく交わること。心やすいこと。また、そのさま。親密。懇意。入魂(じゅこん)
    1. [初出の実例]「親分が昵懇にさっしゃるこの浜の御領主」(出典:歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)(1853)二幕)

昵懇の語誌

「入魂(じゅこん)」が転じて「じっこん」となり、そこから「昵懇」ができたとする考えがある。意味からは「入魂(じゅこん)」と関係づけられるが、表記からは、「昵近(じっきん)」と関連づけることも考えられる。「昵近」と「入魂」とが混交してできた語か。

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