デジタル大辞泉
「親しい」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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したし・い【親】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]した
し 〘 形容詞シク活用 〙 - ① 血筋が近い。血縁が近い。
- [初出の実例]「したしきほどにかかるは、人の聞き思ふ所も、あはつけきやうになむ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)乙女)
- ② 一般的に、気持、交わりなどが近い関係にあるさま。むつまじい。仲がよい。交わりに隔てがない。関係が深い。懇意である。昵懇(じっこん)である。
- [初出の実例]「初めて使を遣して相通(かよは)して、厚く親(シタシキ)好(むつ)を結へり」(出典:日本書紀(720)欽明二年四月(寛文版訓))
- 「したしき女房、御乳母などを遣はしつつありさまを聞し召す」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
- ③ 直接自分で事を行なうさま。多く、天皇など高貴の人が直接物事をする場合についていう。特に、「したしく…する」の形で、連用形が副詞的に用いられる。
- [初出の実例]「是の如き一部の経を我れ親しく仏に従ひたてまつりて聞くをもて即ち我聞と為」(出典:法華義疏長保四年点(1002)一)
親しいの派生語
したし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
親しいの派生語
したし‐さ- 〘 名詞 〙
親しいの派生語
したし‐み- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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