近しい(読み)チカシイ

デジタル大辞泉 「近しい」の意味・読み・例文・類語

ちかし・い【近しい/親しい】

[形][文]ちか・し[シク]人と人とが心理的に近い関係にあるさま。したしい。親密である。「―・くつきあう」「―・い間柄
[補説]近世以降の語。従来、「ちかい」よりは意味範囲がせまく、心理的な近さを言う意に限定されたが、近年では「人間能力に近しいロボット」「近しい価値観」のように、物や性質などが近いことにもいう。
[派生]ちかしげ[形動]ちかしさ[名]
[類語]近い緊密接近密接親近近接不可分濃い切っても切れない水いらず心安い気安いむつまじい親密懇意昵懇じっこん懇親別懇ねんご親愛和気藹藹あいあい仲良しファミリアフレンドリーアットホームドメスティック家庭的打ち解ける解け合う馴染む親しむ馴染み深いつうつうつうかあ息が合う反りが合う反り馬が合う気が合う肌が合う琴瑟きんしつ相和す打てば響く意気投合心を通わす心が通う気が置けない胸襟を開く腹を割る心を開く心を許す気を許す肝胆相照らす心を交わす心を以て心に伝う人なつこい取っ付きやすい親しい懐こい如才ない調子がいいなれなれしい

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精選版 日本国語大辞典 「近しい」の意味・読み・例文・類語

ちかし・い【近・親】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ちか〘 形容詞シク活用 〙 親しい。親密である。仲むつまじい。
    1. [初出の実例]「烏丸のほとりへちかしき人有て見舞しうちに」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)

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