羊羹(読み)ようかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羊羹
ようかん

和菓子の一種。禅宗文化とともに中国から渡来したもので,当時は蒸し羊羹であった。蒸し羊羮は,小麦粉,浮粉,食塩を練り,砂糖を混ぜてふかしてつくるが,水分が多く糖分が少いので腐りやすい。練り羊羹は,寒天と砂糖とあんをよく練りながら煮つめて固めたもので,水分が少く砂糖が多いので貯蔵性がよい。水羊羹は,練り羊の水分が多いものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

羊羹【ようかん】

和菓子の棹物(さおもの)の一種。もとは中国から伝わった羊肉(あつもの)であったが,材料をアズキに代え,甘味を加えて菓子に発展させたもの。アズキ餡(あん)に砂糖,小麦粉を加えて煮つめて蒸す蒸羊羹と,寒天を加えてねり固める練羊羹に大別され,寒天を多くし冷やし固める水羊羹もある。餡にはクリ,サツマイモユリ根等も使用され,岐阜県大垣市の柿羊羹,長野県小布施の栗羊羹など地方名物も多い。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

とっさの日本語便利帳の解説

羊羹

もとは中国から渡来した料理の一種で、羊肉で作ったとろみのあるスープだった。羊肉を食べなかった日本では、小豆を蒸して羊の肝の形に作り汁に浮かべて代用し、後に羊肝形の小豆の蒸し物だけで供されるようになり、現在の菓子につながる。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ようかん【羊羹】

和菓子の一種。現在は甘みの菓子であるが,もともとは中国で古くからつくられていた羊肉の羹(あつもの),つまり汁であった。日本で初めて〈羊羹〉の語が見られるのは南北朝~室町初期に成立した《庭訓往来》などの往来物においてであり,このときすでに汁でなくなっていた。また,本来〈ようこう〉と読むべきものを〈ようかん〉というようになっていた。《庭訓往来》などには,点心の品目として鼈羹(べつかん),猪羹(ちよかん),驢腸羹(ろちようかん)などとともに羊羹,砂糖羊羹の名が見られるが,それらは〈惣(そう)じて羹は四十八かんの拵様(こしらえよう)有りといへども,多くは其の形によりて名有り〉と《庖丁聞書》にあるように,〈羹(かん)〉と総称され,スッポンの形にすれば鼈羹,猪(ブタ)の形にすれば猪羹といったぐあいに,形によっていろいろな呼名がつけられていたようである。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

今日のキーワード

KPI

KPIとはkey performance indicator の略で、企業目標の達成度を評価するための主要業績評価指標のことをいう。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

羊羹の関連情報