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外郎 ウイロウ

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デジタル大辞泉の解説

うい‐ろう〔‐ラウ〕【外郎】

《「うい(外)」は唐音
江戸時代、小田原名産の去痰(きょたん)の丸薬。元(げん)の礼部(れいほう)員外郎(いんがいろう)陳宗敬が日本に帰化し、博多で創製。その子孫が京都西洞院(にしのとういん)に住んで透頂香(とうちんこう)と称して売り出し、のち小田原に伝わったもの。ういろうぐすり。
米の粉に黒砂糖などをまぜて蒸した菓子。名古屋・山口・小田原などの名物。ういろうもち。
外郎売り」の略。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

外郎 ういろう

陳宗敬(ちん-そうけい)

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(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

外郎

室町時代に日本に帰化した医師・陳宋敬の子孫を称する。元の礼部省外郎の職にあった陳宋敬は,応安年間(1368~75)日本に亡命し,博多で医を業とした。その子・陳宋奇は足利義満の招きで上洛し,遣明船に乗り秘薬「透頂香」を伝える。以後,子孫は外郎家を称した。宋奇の孫・定治は北条早雲の招きで永正1(1504)年小田原に移る。「透頂香」は医薬品や消臭剤として用いられていたが,陳氏が北条氏綱に献上して以来,小田原名物外郎となった。近世には,2代目市川団十郎が「外郎売り」を演じ,歌舞伎十八番のひとつとなった。

(小松和彦)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

ういろう【外郎】

和菓子の一種。上新粉などの米粉に砂糖と水を加えて練り、型に入れて蒸したもの。普通、棹物にするが、水無月などほかの菓子の生地としても用いる。白砂糖・黒砂糖を用いたもののほか、ひき茶やあずきなどを入れてさまざまな風味のものが作られる。また、米粉のほか、くず粉・わらび粉などのでんぷん、小麦粉などを用いるものもある。神奈川・小田原、愛知・名古屋、山口、三重などの名物菓子となっている。
室町時代に中国からもたらされた痰切りの丸薬。◆元(げん)朝に仕え、大医院・礼部員外郎(がいろう)(「定員外」の意)の職にあった医師・陳宗敬(ちんそうけい)が南北朝時代の1368年日本に帰化し、役職名の読みを変え、「外郎(ういろう)」と名乗った。その後息子の大年宗奇(たいねんそうき)が幕府に招かれ、京都で作った薬が家名から「ういろう」と呼ばれるようになった。菓子は、大年宗奇が考案し使節の接待に用いたものとも、薬を飲んだあとの口直しに食べたものとも、また薬と色が似ていたものともいわれる。「うい」は唐音。

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世界大百科事典 第2版の解説

ういろう【外郎】

薬および菓子の名。元朝が滅びたとき,礼部員外郎であった陳氏(宗敬,延祐,順祖などの名が伝えられるが,不詳)が日本へ亡命してきて博多に住んだ。多才な人で,とくに薬方にくわしかったため,足利義満は上洛を求めたが応ぜず,その子(宗奇,あるいは大年)が京都に移り住み,以後代々医を業として外郎家と呼ばれ,透頂香(とうちんこう)などの薬をも製した。《長禄二年以来申次記》などによれば,外郎家では毎年1月7日,12月27日に将軍に謁し,薬を献上する慣例であった。

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大辞林 第三版の解説

ういろう【外郎】

〔「うい」は唐音〕
〔元げんの礼部員外郎で日本に帰化した陳宗敬が伝えたところから〕 薬の一種。痰たんをきり、口臭を除く丸薬。江戸時代、小田原の名物として有名。透頂香とうちんこう。外郎薬。
〔色が「外郎薬」に似るからとも、外郎薬の口直しに用いたからともいう〕 菓子の一種。米の粉に黒砂糖などで味つけした蒸し菓子。名古屋・山口などの名産。外郎餅。

出典|三省堂
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日本の郷土料理がわかる辞典の解説

ういろう【外郎】


➀和菓子の一種。上新粉などの米粉に砂糖と水を加えて練り、型に入れて蒸したもの。普通、棹物にするが、水無月などほかの菓子の生地としても用いる。白砂糖・黒砂糖を用いたもののほか、ひき茶やあずきなどを入れてさまざまな風味のものが作られる。また、米粉のほか、くず粉・わらび粉などのでんぷん、小麦粉などを用いるものもある。神奈川・小田原、愛知・名古屋、山口、三重などの名物菓子となっている。
➁室町時代に中国からもたらされた痰切りの丸薬。◆元(げん)朝に仕え、大医院・礼部員外郎(がいろう)(「定員外」の意)の職にあった医師・陳宗敬(ちんそうけい)が南北朝時代の1368年日本に帰化し、役職名の読みを変え、「外郎(ういろう)」と名乗った。その後息子の大年宗奇(たいねんそうき)が幕府に招かれ、京都で作った薬が家名から「ういろう」と呼ばれるようになった。菓子は、大年宗奇が考案し使節の接待に用いたものとも、薬を飲んだあとの口直しに食べたものとも、また薬と色が似ていたものともいわれる。「うい」は唐音。

出典|講談社
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