美濃[市](読み)みの

百科事典マイペディア「美濃[市]」の解説

美濃[市]【みの】

岐阜県中部の市。1954年市制。中心市街は長良(ながら)川左岸にあり,水運と,牧谷(板取川流域)や武儀谷(むぎだに)に産する美濃紙集散地として発達。コウゾのみを原料とした本美濃紙は1969年重要無形文化財(総合指定),2014年〈和紙:日本の手漉和紙技術〉として,細川紙(埼玉県,現在は〈小川和紙〉のひとつ),石州半紙(島根県)とともに,ユネスコ無形文化遺産に登録された。長良川鉄道,東海北陸自動車道が通じる。市の製造品出荷額は2004年まで増加していたが,2009年以降はほぼ横ばいで推移している。谷では現在も美濃紙を産す。楓谷(もみじだに)ヤマモミジ樹林(天然記念物),洲原神社ブッポウソウ繁殖地(天然記念物),美濃橋(重要文化財)などがある。市街地には江戸・明治時代の防火構造の〈うだつ造〉や土蔵造が多く,小坂家住宅は重要文化財に指定されている。117.01km2。2万2629人(2010)。

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世界大百科事典 第2版「美濃[市]」の解説

みの【美濃[市]】

岐阜県中南部,長良川中流部にある市。1954年美濃町と洲原,下牧,上牧,中有知(なかうち),藍見,大矢田の6村が合体,市制。人口2万5969(1995)。中心市街の旧美濃町は古くは上有知(こうずち)と呼ばれ,近世初期に佐藤氏,金森氏が居城した城下町であった。長良川水運の河港としても栄え,近世以降美濃紙集散でにぎわった。市街地には古い町屋が多く,屋根の妻を一段と高くした防火構造の〈うだつ造〉や土蔵造が見られ,小坂家住宅は重要文化財に指定されている。

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