蓮生寺(読み)れんしようじ

日本歴史地名大系 「蓮生寺」の解説

蓮生寺
れんしようじ

[現在地名]八王子市別所

別所べつしよ集落の背後の山麓にある。由木山と号し、本尊毘盧遮那仏曹洞宗。「吾妻鏡」寿永元年(一一八二)四月二〇日条に、かつて源義朝の護持僧であった円浄房が武蔵国に来て創立した一寺「蓮生寺」に、源頼朝が田五町・桑田五町を寄付したとあるが、これは当寺のことと推定されている。「風土記稿」によれば薬師堂本尊の木造薬師如来立像は往古に村内のなが池から出現したという。


蓮生寺
れんしようじ

[現在地名]須坂市本郷町

日滝ひたき村東部天狗岩てんぐいわ西麓、須田氏館跡に建つ。真言宗豊山派馬蔭山まかげさんと号し、本尊大日如来。現栃木県足利市小俣鶏足こまたけいそく寺末。

寺伝に、嘉吉元年(一四四一)鶏足寺頼尊の弟子長秀が現上高井郡高山たかやま赤和あかわ馬蔭山麓に創立、現上田市塩田前山しおだぜんさん寺などと檀林職を勤め、永正一〇年(一五一三)焼失、末寺日滝村字山寺やまでら慈眼山日滝寺に移り、本寺職を勤めたという。


蓮生寺
れんしようじ

[現在地名]北条市猿川原 本谷

青竜山と号し、真言宗。本尊は十一面観音。「新編温泉郡誌」によると、寺名はもと善弘寺・善弥寺といった。

寺伝によれば延長年間(九二三―九三一)真如親王が道後入湯のため伊予に立ち寄った際建立したという。「伊予温故録」には「真学僧正開基正保二年状真これを中興せり」とあり、蓮生寺と改称したのは正保二年(一六四五)前後と思われる。


蓮生寺
れんしようじ

[現在地名]楠町大字西吉部 笛太郎

万倉まぐら盆地北方今富いまどみ川の上流に位置する笛太郎ふえたろうにある。浄土真宗本願寺派で高丸山と号し、本尊は阿弥陀如来

「注進案」によれば、大内義隆の家臣高田三郎太郎が本願寺の実如に帰依、法名教祐をもらい、帰国後一宇を建立したのに始まる。


蓮生寺
れんしようじ

[現在地名]松阪市射和町 里中

首楞山般若院と号し、天台真盛宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば開創は聖徳太子、寛元年間(一二三四―四七)道元が滞在、般若院と号して曹洞宗に属したという。永和二年(一三七六)の銘がある宝篋印塔には般若禅寺と記されている。明応三年(一四九四)真盛が天台宗改宗、寺号を蓮生寺とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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