赤子(読み)セキシ

デジタル大辞泉 「赤子」の意味・読み・例文・類語

せき‐し【赤子】

1 あかご。ちのみご。
2 《天子を恵み深い親にたとえて、その子の意から》人民。国民。
[類語]国民・人民・公民・市民・万民ばんみん・四民・臣民・同胞・国人くにびと・国民くにたみ・民たみ・民草たみくさ・億兆おくちょう・蒼生そうせい・蒼氓そうぼう

あか‐ご【赤子/赤▽児】

1 《からだが赤みを帯びているところから》生まれて間もない子。赤ん坊。みどりご。
2 イトミミズの別名。
[類語](1)赤ん坊・赤ちゃん・ベビー・みどりご・嬰児・乳児・乳飲み子

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精選版 日本国語大辞典 「赤子」の意味・読み・例文・類語

せき‐し【赤子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 生まれてまだ間もない子。あかご。赤ん坊。ちのみご。嬰児。
    1. [初出の実例]「疑是長風浦之玄孫乎。為レ当二明月池之赤子一歟」(出典:本朝文粋(1060頃)八・翫庭前水石詩序〈源順〉)
    2. 「只赤子(セキシ)の母を慕ふが如く泣悲みければ、聞に哀を催して」(出典:太平記(14C後)四)
    3. [その他の文献]〔孟子‐離婁〕
  3. ② ( 天子などを父母にたとえ、その子の意から ) 国民。人民。たみぐさ。
    1. [初出の実例]「今上、膺二堯揖譲一、馭二舜宝図一。照二玉燭乎二儀一、撫二赤子於八嶋一」(出典:性霊集‐二(835頃)大和州益田池碑銘序)
    2. [その他の文献]〔漢書‐龔遂伝〕

あか‐ご【赤子・赤児】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 「あかこ」とも ) =あかんぼう(赤坊)①
    1. [初出の実例]「君は、ただ、赤児(あかご)のむつきに包まれたる心地して」(出典:承応版狭衣物語(1069‐77頃か)一)
    2. 「懐(ふところ)に、しばなく赤子(アカコ)を揺賺(ゆりすか)し」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)続)
  3. ② ( あかこ ) イトミミズ科のユリミミズの別名。またはイトミミズ科に属する種類の俗称。体長五~一〇センチメートルの糸状で赤く、泥底などに普通に見られる。飼育魚の餌にする。いとみみず。《 季語・夏 》

しゃく‐し【赤子】

  1. 〘 名詞 〙 赤ん坊。あかご。せきし。
    1. [初出の実例]「赤子初生 シャクシショシャウ」(出典:文明本節用集(室町中))

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普及版 字通 「赤子」の読み・字形・画数・意味

【赤子】せきし

あかご。人民。下民。〔孟子、離婁下〕大人なるは、其の赤子の心を失はざるなり。

字通「赤」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の赤子の言及

【童心説】より

…中国,明代の思想家,李贄(りし)の基本的人間観。孟子が赤子の心に人間の本来的姿の顕現をみたごとく,幼児に理想態をみる考えは古来あった。李贄は救いがたいほどに世俗的な汚濁,後天的な習気にまみれている現存在する人間に対する反措定として,後天的世俗的なものにいっさい汚染されていない童心こそが人間の本来性を象徴するものとし,万人が本来完全に具有するこの童心を覚醒して悪の世界から自己救済することを強調した。…

※「赤子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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