超弦理論(読み)ちょうげんりろん

百科事典マイペディアの解説

超弦理論【ちょうげんりろん】

超ひも理論とも。重力相互作用を含めた素粒子の四つの相互作用を統一することを目的とした理論。物質の根本的な実在を10(-/)33cmほどの長さのひもとし,このひもの振動や回転が様々な素粒子の振る舞いを与えるという理論。重力の量子論としても矛盾のない理論と考えられているが,数学的に難解であるため,まだ完成には至っていない。
→関連項目超対称性

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デジタル大辞泉の解説

ちょうげん‐りろん〔テウゲン‐〕【超弦理論】

super string theory素粒子を点ではなく振動・回転する(ひも)と考えて、重力相互作用・強い相互作用弱い相互作用電磁相互作用を統一的な枠組みで表すことを目指す統一理論。ハドロンの理論として考案された弦理論を元に、超対称性を取り入れて拡張している。超ひも理論スーパーストリング理論

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

超弦理論
ちょうげんりろん
superstring theory

10-35m程度の小さなスケール(プランクスケール)では,物質の基本的な構成要素は従来考えられていた点粒子でなく,超対称性を備えた弦であるとする理論。超ひも理論,スーパーストリング理論ともいう。1970年頃に登場した弦理論の一種として発展した。端のある弦(開いた弦)とない弦(閉じた弦)があり,相互作用は弦がついたり切れたりして起こる。弦のさまざまな振動状態のうちエネルギーの低いものが,われわれが知る粒子に対応すると考える。閉じた弦の振動状態には,重力を媒介する重力子に相当するとみなされるものもあるため,重力も含むすべての力を統合した統一理論になると期待されている。理論の具体的なかたちについては五つの可能性があるが,理論の内部矛盾を消すためには,すべて 10次元の時空で考えなければならない。この五つの可能性は,11次元の時空で定義される未知の理論(M理論と呼ばれる)の,さまざまな側面を表しているとも想像されている。また 1995年,弦以外の,ブレーンと呼ばれるものの存在が指摘された。ブレーンとはメンブレーン(膜)からの造語で,弦の集団的な励起状態(ソリトンの一種)とも,弦よりもさらに基本的なものともみなされ,これにより超弦理論の新たな側面が解明された。まだ完成された理論ではなく,現実との対応も明らかになっていないが,超弦理論における数学的成果が,物理学のほかの分野や数学でも応用されている。

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