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透過係数 とうかけいすうtransmission coefficient; transmission factor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

透過係数
とうかけいすう
transmission coefficient; transmission factor

(1) 化学反応速度絶対反応速度論により求める際の補正係数。すなわちポテンシャル障壁を越えて活性錯化合物がすべて生成系に移るとはかぎらないので,実際に生成系に移る確率を考慮した係数。
(2) 透過率ともいう。粒子線または波が物質層やポテンシャル障壁に入射したときの透過強度と入射強度の比をいう。

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法則の辞典の解説

透過係数【transmission coefficient】

(1) 核反応において,ポテンシャル障壁を通り抜けて原子核内に侵入する粒子の数 n の入射粒子数 N に対する比.

(2) 透過率に同じ.光や粒子が物質を透過する割合.

(3) 化学反応速度論において,遷移状態理論より反応速度を求める際の補正係数.原型と生成系との間のポテンシャル障壁を越える実際の粒子数と理論的な数との比である.

(4) 通信回線において,特性の異なる2種類の線路を接続したとき,接続点で一部の信号は反射されて先へ進まない.そこで接続点に入射した信号と,透過した信号の比(強度比)をとって,これを透過係数という.

透過係数【coefficient of permeability】

(1) 半透膜による透析の速度の指標となる係数.溶質が半透膜を通過して除かれていくとき,諸濃度 C0 が,時間とともに Ct まで減少する過程は,多くの場合には時間 t の関数として

CtC0 exp (-kt

で近似できるが,この k を透過係数という.

(2) 地層や多孔質岩石の単位断面積当たり単位時間に水(地下水)が通過する量は,断面に直角方向の水頭勾配に比例するが,この比例係数を「透過係数」または「透水度係数*」という.同じように多孔質の濾材を流体が通過する(加圧濾過)ときの同様な値を透過係数という.

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