(読み)オサ

デジタル大辞泉の解説

おさ〔をさ〕【長】

多くの人の上に立ち、統率する人。頭(かしら)。ちょう。「一族の」「村

ちょう〔チヤウ〕【長】

多数の人の上に立つ人。かしら。おさ。「一家の
としうえ。年長。「三年の
すぐれていること。すぐれている所。長所。「一日(いちじつ)の」⇔

ちょう【長】[漢字項目]

[音]チョウ(チャウ)(漢) [訓]ながい たける おさ つかさ
学習漢字]2年
〈チョウ〉
寸法や距離がながい。ながさ。「長身長蛇長大長途長方形狭長身長深長全長波長
時間の幅が大きい。「長期長久長寿長時間
ながくのびる。大きくなる。「助長消長伸長生長成長増長
すぐれている。すぐれたところ。「長所一長一短
ゆったりしている。「悠長
年が多い。年上。「長兄長女長男長幼長老年長
いちばん上に位置するもの。かしら。「長官家長会長議長級長校長市長社長酋長(しゅうちょう)署長船長隊長番長部長
長門(ながと)国。「長州薩長(さっちょう)防長
〈なが〉「長雨長話面長(おもなが)気長夜長
[名のり]いえ・おさ・たけ・たけし・つかさ・つね・ながし・のぶ・ひさ・ひさし・まさ・まさる・ます・みち
[難読]長官(かみ)長刀(なぎなた)長押(なげし)長閑(のどか)

つかさ【長/首】

主要な人物。首長。おさ。
「宮の―は、すなはち脚摩乳(あしなづち)、手摩乳なり」〈神代紀・上〉
主要なもの。
「古(いにしへ)よ今の現(をつつ)に万調(よろづつき)奉る―と作りたるその生業(なりはひ)を」〈・四一二二〉

なが【長/永】

形容詞「ながい」の語幹から》
長いこと。長く続くこと。→長の
長点(ながてん)」の
長上下(なががみしも)」の略。
長掛(ながかけ)」の略。

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大辞林 第三版の解説

おさ【長】

多くの人の上に立って、まとめ治める人。頭かしら。ちょう。 「人の-たる資格はない」 「村-」

ちょう【長】

集団の最高の地位にある人。かしら。 「一家の-」 「人の-たる器うつわ
すぐれていること。 ⇔ 「一日いちじつの-がある」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

おさ をさ【長】

〘名〙
多数の人の上に立ち、それを統率し、または支配する人。頭(かしら)。首長。ちょう。
※書紀(720)大化二年正月(北野本訓)「凡そ京(みさと)には坊(まち)毎に長(ヲサ)一人を置け」
② 多くのなかで最もすぐれているもの。また、その人。
※大鏡(12C前)五「みかど、東宮をはなちたてまつりては、これこそ孫のおさとて、やがて御童名を長君とつけたてまつらせ給ふ」
③ 博徒や犯罪者のかしら。親分。〔国民百科新語辞典(1934)〕

ちょう チャウ【長】

[1] 〘名〙
① 多数の人の上に立つ人。かしらだつ人。多くのなかで、もっとも主だった人。かしら。おさ。長者。
※将門記(940頃)「苟くも良兼、彼の姻婭の長と為りたり」 〔易経‐乾卦・文言伝〕
② 長子。長男。総領。
③ としうえ。としかさ。年長。また、めうえ。
※勝鬘経義疏(611)十大受章「三処為尊。兄秩為長」 〔礼記‐祭義〕
④ ながいこと。ながいもの。また、長さ。
※幻雲文集(1533頃)鶴翁字銘「其箭長而大、森々如矛」 〔管子‐乗馬〕
⑤ (形動) すぐれていること。まさっていること。また、そのさま。長所。
※正法眼蔵(1231‐53)仏性「しかあれども、一切衆生無仏性のみ仏道に長なり」 〔戦国策‐斉策・宣王〕
⑥ 「ちょうてん(長点)」の略。
※古今連談集(1444‐48頃)上「順覚七句に長、信照七句承りぬ」
⑦ 「ちょうか(長歌)②」の略。
※万葉(8C後)五・八九七・題詞「老身重病経年辛苦及思児等歌七首〈長一首短六首〉」
⑧ (形動) (「ぞうちょう(増長)」の略か) つけあがること。生意気なこと。また、そのさま。無礼。
※浄瑠璃・関取千両幟(1767)六「余所の可愛い色事咄、錦主も長(チャウ)であろ」
[2] 長門国の略。「薩長」

ちょう・じる チャウじる【長】

〘自ザ上一〙 (サ変動詞「ちょうずる(長)」の上一段化したもの) =ちょうずる(長)
太平記(14C後)一「志学の才の始より、六義の道に長しさせ給へり」

ちょう‐・ず チャウ‥【長】

〘自他サ変〙 ⇒ちょうずる(長)

ちょう‐・ずる チャウ‥【長】

[1] 〘自サ変〙 ちゃう・ず 〘自サ変〙
① しだいに成長する。育つ。生い立つ。
※今昔(1120頃か)二六「抑(そもそも)前に参りし夜産れ給し人は、今は長(ちゃう)じ給む」
② 他よりぬき出てすぐれる。巧みになる。まさる。
※今昔(1120頃か)六「其の男子、漸く勢(せい)、長(ちゃう)じて、名をば鳩摩羅什と云」
③ 熱中し耽溺(たんでき)する。ふける。多くあまり好ましくない物事についていう。
※義経記(室町中か)五「酒に長じたる男にて」
④ 年上である。年長である。
※太平記(14C後)五「其の中二年長せるを先達に作り立て」
⑤ しだいにたけなわになる。程度、度合がはなはだしくなる。増長する。
※史記抄(1477)二〇「最初はちっとしたる事なれども、長して大事になるものぞ」
[2] 〘他サ変〙 ちゃう・ず 〘他サ変〙
① しだいに成長させる。育てる。
※今昔(1120頃か)九「此、偏に、鶏の卵を焼き噉て不長(ちゃうぜしめ)ざる罪也と知ぬ」
② すぐれたものにする。進歩させる。発展させる。
※舞姫(1890)〈森鴎外〉「我学問は荒みぬ。されど余は別に一種の見識を長じき」
③ 物の程度や度合をしだいに甚だしくする。増長させる。
※経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「空想の利を興こすに在る者は其挙必ず禍乱を長ず」

なが‐ま・る【長】

〘自ラ四〙
① 長くなる。伸びる。
② 長々とからだを伸ばして横になる。からだを伸ばして寝る。
※桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉五「蔓の寝椅子に長まって」

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世界大百科事典内のの言及

【翁猿楽】より

…翁猿楽に戯曲的な筋はほとんどなく,全体が一種の儀式とみられるが,鎌倉末期まではこれが猿楽の芸の主体をなすものであった。ために,猿楽の座は翁猿楽を演ずることを職能とし,〈長(おさ)〉と呼ばれる翁役専門の長老役者とそのグループの人達だけで翁を演ずるならわしであった。翁猿楽が鎌倉中期にその形態を整えていたことは確実で,翁猿楽の最古の記録《弘安六年春日臨時祭記》(1283)は,祭礼の行列に参加した〈猿楽〉として〈児(ちご)・翁面・三番猿楽・冠者(かじや)・父允(ちちのじよう)〉の役々と,それを担当した僧の名前をあげている。…

※「長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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