門生(読み)モンセイ

デジタル大辞泉 「門生」の意味・読み・例文・類語

もん‐せい【門生】

門下生門弟門人
[類語]生徒学生学徒学童在校生塾生門下生弟子教え子スチューデント児童園児

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精選版 日本国語大辞典 「門生」の意味・読み・例文・類語

もん‐せい【門生】

  1. 〘 名詞 〙もんじん(門人)
    1. [初出の実例]「兼翰林之後与門生談話」(出典:江吏部集(1010‐11頃)中)
    2. 「善師は〈略〉門生を勧誘しそれをして、自己の才力を発し」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐袁紹伝〕

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改訂新版 世界大百科事典 「門生」の意味・わかりやすい解説

門生 (もんせい)
mén shēng

中国で一定の師の門に入って学問を修め,名簿に著録された門下生・書生を意味し,漢から六朝期にかけて社会的政治的勢力を形成する。1人の師に仕える門生の数は,数百数千人にのぼる場合があり,彼らは師に対して入門金,謝金を出したが,師からの生活保証はなく,また師の家に居住することもなかった。ただ門生は免役権をもち,これは国家が門生自身に与えた恩典ともいえ,社会的地位の高さを物語るものでもある。本来,門生とは学徒であり,師は儒学大家であったが,学問を修めることが官界に入る手段であることから門生は官僚予備軍という性格を有す。後漢以後では,門生がつく師は権力をもつ官僚が多くなり,さらに士庶区別が確定し立身出世が軍功によるしかなくなる南朝では,有力将軍の下に門生が集まり,武人的傾向を帯びるようになる。ただいずれの時期も門生と師の関係は,隷属関係というよりむしろ自由人どうしの主従的関係であった。
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普及版 字通 「門生」の読み・字形・画数・意味

【門生】もんせい

門下。門下生。宋・軾〔子由(弟、轍)の、除夜元日、省宿致斎するに和す、三首、三〕詩 白髮の門生、人か在る 却(かへ)つて新句を將(もつ)て兒(てう)す

字通「門」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「門生」の意味・わかりやすい解説

門生
もんせい
men-sheng; mên-shêng

中国,漢・六朝時代学者,権勢家の門人。太学国学に学ぶ者を諸生と呼んだのに対して,学者に学ぶ者を門生,門人などと呼び,師の名簿に登録された。学者と門生との間には特殊な私的関係が生れ,学者は門生が官途につく場合に有利な推挙をし,門生は学者のために刑を受けることもあった。学者,官僚が多数の門生をかかえて勢力を形成するのに対抗して,権門勢家宦官までも,多くの門生をかかえるようになり,それが勢威を示す尺度ともなった。

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