静岡平野(読み)しずおかへいや

  • しずおかへいや〔しづをか〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

静岡県中部,静岡・清水両市に展開する平野。西側は糸魚川-静岡構造線沿いの山地,北側は庵原山地で限られ,南は駿河湾にのぞむ。西縁に安倍川扇状地,北縁に巴川の低湿地が広がり,この間に洪積層の有度山 (307m) などがある。平野の多くを両市街地が占めるため,農業は丘陵山麓山腹にかけて行われ,米と茶,ミカンなどが栽培される。登呂遺跡 (特別史跡) ,条里制水田遺構がみられ,周辺には浅間神社,駿府城跡,久能山東照宮三保松原 (名勝) ,谷津山古墳群,賤機 (しずはた) 山古墳 (史跡) ,日本平 (名勝) ,大崩海岸などの景勝地がある。

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デジタル大辞泉の解説

静岡県中央部、駿河湾に臨む平野。ふつう安倍川下流の扇状地をいう。静岡市清水区の(ともえ)川の三角州平野を合わせていうこともある。中心都市は静岡市。

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世界大百科事典 第2版の解説

静岡県中央部,静岡市街地を中心に広がる沖積平野。南は駿河湾に面し,東は有度(うど)丘陵,北は庵原(いはら)山地,西は安倍川・高草山地に囲まれる。有度丘陵の北側を東流する巴(ともえ)川沿いに広がる清水平野を合わせて,全体を静岡・清水平野と総称することもある。静岡平野は主体をなす安倍川扇状地北部の麻機(あさはた)(浅畑)低地南部高松低地などからなり,支流の足久保川,藁科(わらしな)川,丸子川沿いには樹枝状の谷底平野がみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

静岡県中部、静岡市街地の立地する平野。安倍川(あべかわ)下流の沖積平野であるが、巴川(ともえがわ)に沿う沖積地が旧清水(しみず)市(2003年静岡市と合併)に延びてその市街地と連結するために静岡清水平野と一括にする場合もある。西方は安倍川右岸にあたる大崩(おおくずれ)から賤機(しずはた)山に続く山地、北方は庵原(いはら)山地、竜爪(りゅうそう)山地に限られ、南東方は有度(うど)山がある。賤機山南端のあたりを扇頂とする安倍川扇状地は支流の藁科川(わらしながわ)の堆積(たいせき)作用とともに平野を形成し、周辺は三角州低地に移行する。安倍川は東海型荒れ川のタイプをもち、多量の土砂を洪水のたびに急激に堆積させた。扇央部では約100メートルもの厚さに砂礫(されき)層があるが、麻機(あさはた)、長沼、丸子(まりこ)など周辺部は埋立ての遅れた低湿地となる。八幡(やはた)山、谷津(やつ)山などは平野の中に島状に突出しているし、自然堤防状の微高地が扇状地から放射状に延び、集落をのせてきた。用宗(もちむね)から有渡浜にかけて砂礫州(されきす)が延びて内側に内湾性の入り江を形成していたことも登呂遺跡(とろいせき)の発掘によって知られた。[北川光雄]

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