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鳥居派 とりいは

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

鳥居派
とりいは

江戸時代中期から現代まで続いている浮世絵の最大流派。歌舞伎と密接に結びついていたため長い命脈を保った。創始者鳥居清信菱川師宣に私淑,「瓢箪 (ひょうたん) 足,蚯蚓 (みみず) がき」という独特な役者絵 (→芝居絵 ) の描法を始め,芝居看板絵に人気を得てこの派の基礎を築いた。

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デジタル大辞泉の解説

とりい‐は〔とりゐ‐〕【鳥居派】

浮世絵の一派。鳥居清信を始祖とする。美人画や役者絵にすぐれ、元禄(1688~1704)初めごろから世襲的に芝居の絵看板・絵本番付を描き、現代まで続いている唯一の流派。

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百科事典マイペディアの解説

鳥居派【とりいは】

浮世絵の一流派。初代鳥居清信以来,歌舞伎界と特殊な関係を結び,芝居の看板絵および番付絵を独占。9代鳥居清光〔1938-〕に至る。→鳥居清倍鳥居清長
→関連項目勝川春章鈴木春信役者絵

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世界大百科事典 第2版の解説

とりいは【鳥居派】

浮世絵の一流派。元禄年間(1688‐1704)から現代に至るまで約300年間,歌舞伎界と密接な関係を保ち,芝居絵,役者絵を専業として家系をつないだ。劇場の絵看板(看板絵)や番付絵,役者姿絵の版画などは,いずれも演目と配役が決まりしだい上演に先立って作画にかかる必要があり,芝居にくわしく歌舞伎界のしきたりに通じていなくては難しい領域であった。鳥居派は役者出身の清元を元祖とするように,因襲的な劇界と関係深く,また草創期の清信,清倍(きよます)が芝居絵に適した独自の様式を確立したこともあずかって,ながく劇界専属の地位を独占し他派の介入をほとんど許すことがなかった。

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大辞林 第三版の解説

とりいは【鳥居派】

鳥居清信を初代とする浮世絵の流派。役者絵・絵看板・絵本番付など歌舞伎関係の絵を世襲の業とし、四代目清長は美人画にも長じたが、以後は主に絵看板を専業として今日に至る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

鳥居派
とりいは

浮世絵の一流派。浮世絵諸派草創期の元禄(げんろく)(1688~1704)期から、今日に至るまで画系を保った唯一の流派。初代鳥居清信(きよのぶ)を鳥居家初代として、現清光(きよみつ)(1938― )まで9代を数える。
 1687年(貞享4)女方役者出身の芝居看板絵師鳥居清元(生没年未詳)が、子の清信とともに大坂から江戸に移住、1690年(元禄3)に市村座の芝居看板を描いたのが始まりと伝え、元禄期から享保(きょうほう)前期(1720ころ)まで活躍した清信によって一派の基礎が固まった。清信は子の初代清倍(きよます)とともに、瓢箪足(ひょうたんあし)・蚯蚓描(みみずがき)という看板絵にふさわしい勇壮な描法をくふうして定着させ、これは同派の最大の特徴として連綿と受け継がれている。鳥居派は他の浮世絵各派と同様、一枚絵・版本にも筆をとっているが、派の成立時から江戸芝居各座と密接な関係をもち、看板絵・番付絵をほぼ独占したために長い命脈を保つことができたものと思われる。
 鳥居家2代目は2代清倍、3代目は初代清満(きよみつ)。4代目の清長はその門人で、初めは鳥居派流の役者絵を描いていたが、まもなく美人画に独自の様式を確立、鈴木春信(すずきはるのぶ)、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)とともに浮世絵を代表する美人画家となった点、同派中異色の存在といえる。5代目は初代清満の孫の2代清満(初名清峰)で、これ以降一派は看板絵・番付絵専門の絵師となった。同派のおもな絵師にはほかに2代清信、清重、清広、清経(きよつね)らがいる。[浅野秀剛]

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世界大百科事典内の鳥居派の言及

【浮世絵】より

…〈菱川様(よう)の吾妻俤(おもかげ)〉(《虚栗》)とうたわれる独自の人物画(美人画)様式を確立,版画のみならず肉筆画の量産にも力を尽くして,平民的な絵画を江戸の地に普及し,発展させた。師宣の没後は菱川派の勢力が急激に衰え,元禄末年から享保初年にかけて(18世紀初期)は鳥居派と懐月堂派が主力となって活躍した。鳥居派の初代清信と2代清倍は,丹絵期の版画を場として役者絵と美人画(このころ〈嬋娟(せんけん)画〉といった)の両分野に勇壮あるいは優麗な人物像を描いた。…

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