日本歴史地名大系 「鳴子温泉郷」の解説
鳴子温泉郷
なるこおんせんきよう
現在の鳴子町域にある温泉の総称。かつては玉造温泉郷ともよばれた。鳴子・東鳴子・
「続日本後紀」承和四年(八三七)四月一六日条に「玉造塞温泉石神、雷響振動、昼夜不止、温泉流河、其色如漿、加以山焼谷塞、石崩折木、更作新沼、沸声如雷」とみえ、この頃火山の活動が活発になり、温泉が河に流れ、その色は漿(米のとぎ汁)のようで、加えて谷はふさがり、新しい沼(現在の潟沼)が誕生したと記す。またすでに温泉があって、そこには「温泉石神」が祀られていた。「延喜式」神名帳に記載される玉造郡三座のうち
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報