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黒井峯遺跡 くろいみねいせき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黒井峯遺跡
くろいみねいせき

群馬県中部,渋川市に所在する古墳時代後期の畑作を中心とする集落遺跡子持山南麓の吾妻川左岸段丘上に位置し,北方 200mに隣接して同時期の西組遺跡がある。6世紀中頃に起こった榛名山二ッ岳の噴火による軽石降下で,集落全体が厚さ 2mの軽石層下に完全に埋没していた。 1982年軽石採取中に遺跡の一部を発見,子持村教育委員会が地下レーダ探査を行なった結果,竪穴式住居らしいくぼみが確認された。 1985年に遺跡の中心部で発掘調査が行なわれた。多数の遺構がまとまった単位ごとに,柴垣で囲った区画内に竪穴式住居の母屋,平地式建物,高床式倉庫,家畜小屋,踏み固められた庭を配置し,祭祀跡や畑を伴って一軒の家屋を構成していたことが判明した。家屋単位での景観の復元によって古墳時代集落の研究に大きく役立った。

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百科事典マイペディアの解説

黒井峯遺跡【くろいみねいせき】

群馬県渋川市にある6世紀の集落遺跡(国指定史跡)。10km離れた榛名山二ツ岳の噴火によって,一瞬にして埋没した。厚さ2mの軽石層下から,平地式住居,竪穴式住居,道,柵に囲まれた畠,作業場などが発掘された。

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国指定史跡ガイドの解説

くろいみねいせき【黒井峯遺跡】


群馬県渋川市北牧にある古墳時代後期の集落跡。県のほぼ中央部、吾妻(あがつま)川に面した河岸段丘上に位置する。榛名山(はるなさん)の爆発で噴出した大量の軽石によって、短時間のうちに埋没した。軽石はこの地域一帯を覆いつくし、薄いところで50~60cm、厚いところでは2mになる。1982年(昭和57)、遺跡西辺部での軽石採取中、軽石層下から古墳・竪穴(たてあな)住居が埋没していることがわかり、翌年から3ヵ年計画で地中レーダー探査とトレンチ調査を実施し、台地中央部を中心に約110ヵ所の竪穴住居の窪地が確認された。1985年(昭和60)からは約4万m2の発掘調査が行われた結果、竪穴住居平地住居・平地建物・庭状遺構・畠・道・柵列・祭祀跡などからなる古墳時代後期の集落がきわめて良好な状態で検出され、集落論や古墳時代における社会構造の認識に新たな視点を与えた遺跡として貴重とされ、1993年(平成5)に国の史跡に指定された。JR上越線ほか渋川駅から車で約30分。

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