黒字(読み)クロジ

デジタル大辞泉 「黒字」の意味・読み・例文・類語

くろ‐じ【黒字】

1 黒い色で書いた文字。
2 《収支決算で、収入超過額を黒で書くところから》収支決算の結果、余剰が生じること。また、その余剰金。黒。⇔赤字。
[類語]利益・益・儲け・利・収益・利潤・得・利得・利沢・得分・実益・益金・利金・純利・純益・差益・利鞘・マージン・ゲイン・プロフィット

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精選版 日本国語大辞典 「黒字」の意味・読み・例文・類語

くろ‐じ【黒字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 黒い色で書いた文字。
    1. [初出の実例]「さる文字もなかりければ、黒字に被レ書云々」(出典:古事談(1212‐15頃)二)
  3. ② ( 収支決算で、不足額を赤い字で書くのに対して超過額を黒い字で書くところからいう ) 収支決算の結果、余剰または利益が生じること。また、その余剰。利益。くろ。⇔赤字。
    1. [初出の実例]「『オール読物』も創刊以来赤字であったが十一月号から漸く黒字になった」(出典:話の屑籠〈菊池寛〉昭和八年(1933)三月)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒字」の意味・わかりやすい解説

黒字
くろじ

一般的には収入が支出を上回って剰余が生じた状態、または剰余そのものをさす。会計書類や帳簿上でこの剰余を黒インクで記すことから、この名称が生じた。黒字は、たとえば黒字財政とか黒字決算、黒字家計などというように、あらゆる組織体の収支決算に用いられる概念である。だが統計上常用されるのは、総務省統計局の家計調査においてである。この場合の黒字とは、いうまでもなく家計で実収入から実支出を差し引いた剰余をさす。なおこの場合の黒字には、貯金純増、保険純増、有価証券純購入などの金融資産の純増と、ローンなどの借入金の純減、財産の純増、繰越し純増(翌月への繰越金から前月よりの繰越金を差し引いたもの)などを含んでいる。また、可処分所得に対する黒字の割合を黒字率というが、これから金融資産純増率と土地、家屋の借金純減率を抜き出して、家計分析の手段とする手法がある。一方、赤字は黒字の逆概念であり、支出超過額を意味する。しかし、家計調査において赤字が出ることは事実上ない。これは、家計調査が多くの家計の平均であることと、個々の家計の多くが、赤字の可能性のある場合には事前に支出の削減などを行うという二つの理由による。

[青木 茂]

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