黙契(読み)モッケイ

デジタル大辞泉 「黙契」の意味・読み・例文・類語

もっ‐けい〔モク‐〕【黙契】

[名](スル)無言うち合意が成り立つこと。また、その合意。
「互に―する処があるらしく」〈荷風つゆのあとさき
[類語]約束取り決め申し合わせ契り誓い固め指切りやく約定契約協約協定結約盟約誓約確約保証公約口約内約黙約宣誓血盟特約

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精選版 日本国語大辞典 「黙契」の意味・読み・例文・類語

もっ‐けいモク‥【黙契】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 無言のうちに互い意志が一致すること。また、そうしてできた約束。
    1. [初出の実例]「先神主を立ておけば其から自然と誠敬もいたり、忽然と黙契する筈のことにて候」(出典:雑話筆記(1719‐61)上)
  3. 条件理屈にあてはまること。
    1. [初出の実例]「亦此塩を生せしむる理に黙契す」(出典:舎密開宗(1837‐47)内)

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普及版 字通 「黙契」の読み・字形・画数・意味

【黙契】もくけい

ことばをこえて心が通じあう。〔中庸章句、三十二〕其の天地於ける、則ち亦た其の極なる、默り。但だ聞見して知るのみに非ざるなり。此れ皆至、自然の功用なり。

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